天竜川が形成する段丘崖の南側に位置する駅です。
かつては相対式ホーム2面2線から成る交換可能駅で、辰野方に構内踏切があり上りホームとの間を結んでいましたが(2007年7月28日確認)、その後交換設備は撤去され、北側の旧上りホームのみが使われるようになりました。2007年7月当時の列車ダイヤを確認してみましたが、すでに山吹駅で交換する列車は設定されておらず、今後も使用する見通しがないと判断されたものと思われます。なお国鉄時代には、構内踏切は豊橋方にありました[1]。
駅舎は木造平屋建てで、窓枠などに新建材が用いられているものの基本的に外壁なども大きく手を加えられておらず、改築またはリニューアルが進む飯田線各駅の中で特異な存在でした。しかし、2008年10月4日に確認したところ、駅舎に隣接するトイレがすでに解体されており、駅舎の解体工事がこれから行われるようです。
かつては辰野方に、レールや信号機などを備えた運転士の訓練用設備が用意されていましたが、2008年10月4日に飯田線に乗った際には確認できませんでした。棒線化と前後して撤去された可能性が高いものと思われます。
駅前には古くからの農家が集まっており、趣ある集落を形成しています。駅の南側にはいちめんのリンゴ畑が広がっており、この駅で列車を待っていると、時の流れが止まったような気になりました。
上下1往復設定されている快速「みすず」は通過します。
文字どおり、ヤマブキが多く自生することからついた地名によるもので、この地に拠った豪族の拠点は「山吹陣屋」と呼ばれました。シーズンになると、駅のホームはヤマブキの花がみごとになります。
確認中。
2008年10月7日
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