衣浦湾からはかなり離れています

高浜港

たかはまみなと Takahamaminato
高浜港駅
▲高浜港駅駅舎《2012年9月17日撮影》禁無断転載

現在では片面ホームのみ

高浜港駅ホーム(奥は知立方)
【写真1】高浜港駅ホーム(奥は知立方)。右手にかつての貨物扱いの跡と思われるコンクリートが見えます。《2012年9月17日撮影》禁無断転載

衣浦湾の東側にある高浜市は、いわゆる“平成の大合併”による市町村合併が進んだ現在では、かなり小ぶりな市になっていますが、名鉄三河線はその高浜市を南北に貫いており、3つの駅を設けています。その一番南側にある駅が高浜港駅です。

現在は片面ホームに1線のみの棒線駅ですが、かつては貨物輸送が行われていたことがあるようで、ホームの反対側には貨物の荷扱いを行っていたと思われるホーム跡があり、古い倉庫が見られます。ただし境界標の設置状況を見ると、昔から名鉄の所有する区画ではなかったと見るのが自然でしょう。

ホームと駅舎の間は離れています

高浜駅ホーム(奥は碧南方)
【写真2】高浜駅ホーム(奥は碧南方)。駅舎との間は離れています。《2012年9月17日撮影》禁無断転載

ホームと駅本屋の間はかなり離れています。かつては島式ホーム1面2線だったものの、その後整理されたもののようです。現在は、ホーム中ほどから駅舎へと屋根付きの通路が延びており、ここを通って行き来します。

三州瓦が重厚な装いを

ホームから駅舎を望む
【写真3】ホームから駅舎を望む。《2012年9月17日撮影》禁無断転載

駅舎は木造平屋建ての年季が入ったもので、高浜を代表する特産品ともいえる三州瓦をいただき、重厚な屋根を構えるどっしりしたものです。切妻屋根の形状自体は平凡ですが、風雪に耐えてきた瓦と土壁のバランスが絶妙で、非常によい趣を醸し出しています。特に年季の入った柱を手で触ってみると、よくぞここまで持ちこたえたものだ、とさえ思えます。

画一化の進んだ名鉄駅舎の中で珍しく生き延びてきたこの老駅舎も、2016年1月には解体され、3月に新駅舎になる予定です[1]

駅は完全に無人化

高浜港駅改札口
【写真4】高浜港駅改札口。完全に無人化されています。《2012年9月17日撮影》禁無断転載

この駅にも例によって「駅集中管理システム」の導入によって無人化され、自動券売機と自動改札機が設置される一方、かつての窓口部分は板で覆われており、完全に無人化されています。

駅舎内には特産品が展示

高浜港駅駅舎内
【写真5】高浜港駅駅舎内。《2012年9月17日撮影》禁無断転載

駅舎内には、高浜の特産品が展示されており、この駅も高浜市の玄関駅に準じるという位置づけであることがうかがえます。

駅前には広場が整備

高浜駅駅前
【写真6】高浜駅駅前。《2012年9月17日撮影》禁無断転載

駅前には広場が整備されており、その周辺には個人経営の商店や飲食店がぽつぽつと並んでいます。駅前に鬼瓦のモニュメントが置かれているのは、やはり瓦の町である高浜ゆえでしょう。

市の中心部からも比較的近いエリアですが、やはり交通の主役は自家用車なのか、国道沿いに比べると人の出入りは少ないように感じられました。

駅名の由来

確認中。

歴史

詳細は確認中。

1914年(大正3年)2月5日
開業。

周辺の見どころ

確認中。

参考文献等

  • 松永直幸「名鉄沿線 歴史のある風景 補遺」『鉄道ピクトリアル』No.864(2012年7月号)電気車研究会、146-152ページ。
  1. 毎日新聞・愛知「名鉄三河線 高浜港駅新駅舎、瓦屋根残る 産地の象徴、存続の要望かなう」(2016年1月5日)

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