印旛日本医大駅は、例によって堀割の中に島式ホーム1面2線があり、その上に駅舎が設けられていますが、西白井から印西牧の原までの各駅とは異なり、駅の出口は南北連絡通路ではなく人工地盤になっており、駅の正面には大規模なロータリーが整備されています。
北総線の終着駅なので、北総鉄道として運行されている列車はここが終点となります。印旛日本医大から先の区間は、京成電鉄が運行する列車のみの運転となります。なお、京成の一般特急「アクセス特急」が停車しますが、利用者が
アナウンスはされませんが、駅名標には副名称「松虫姫」の記載があります。ホームにはテラコッタ調にデザインされた待合室があります。
この駅は、外観もさることながら、内装でもなかなか凝っています。まず、ホームから上がると、改札内コンコースにはホーム上とは別に待合室が用意されています。高い天井と大きめのガラスによって開放的な空間となっており、ここにベンチが置かれているため、改札に入ったはいいが次の列車までは数十分待ちという場合などは、ホーム上よりもこちらのほうが居心地がよさそうです。
この待合室からは、駅に備え付けられている展望台へと通じる階段が伸びていますが、通常は閉鎖されており、上ることはできません。イベント開催時などに使用されるのでしょうか。
このほか、この地域で提供されている地域ケーブルテレビのモニタがずらりと並んでいます。
改札を出ると、コンコースの上はドーム状になっています。プラネタリウムや野球場のドームよりも鋭角的で、釣り鐘を逆さにしたような形状です。ドームのサイドは二段重ねとなっており、その接合部から陽光が差し込みます。このため開放的で明るい反面、夏は太陽がよく入るため暑く、冬は空気が動くため寒くなるようで、見た目ほど居心地のよい空間ではありません。だいたい、だだっ広いコンコースの真ん中に何もないため、列車待ちをしようにも身の置き場がなくなるもので、“見た目重視”の設計といわざるを得ないでしょう。
駅は旧印旛村の中心部近くに位置しており、駅のすぐ脇に高層マンションが建つなど、駅の開業に前後して行われた造成地にはぽつぽつ民家が建っているものの、草地が広がっているのみのスペースも多く、駅直近には交番があるのみで、商店などはまったくありません。駅からはバスの便があるものの、非常に立派なロータリーもその設備を持てあまし気味で、出口部分の大きなカーブが回転の邪魔になっているようにしか見えません。
駅名のもととなった日本医科大学千葉北病院は、千葉県北部地域における基幹病院で、駅前から連絡バスが出ています(歩いても10分前後)。
停車列車 [2010年10月現在]
京成成田空港線(成田スカイアクセス)もあわせて記します。
- アクセス特急 千葉ニュータウン中央 ← 印旛日本医大 → 成田湯川
- 特急・急行・普通 印西牧の原 ← 印旛日本医大
乗り場
京成成田空港線(成田スカイアクセス)もあわせて記します。南側から順に、1番線、2番線となります。
- 1.北総線上り 新鎌ヶ谷、京成高砂方面
- 2.成田スカイアクセス下り 空港第2ビル、成田空港方面
駅名の由来
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歴史
小室からひと駅ずつ延伸してきた北総線の、4番目の暫定終着駅でした。
- 【2000年7月22日】 北総開発鉄道の印西牧の原-印旛日本医大間が開通し、開業。
- 【2010年7月17日】 京成成田空港線(成田スカイアクセス)の印旛日本医大-成田空港高速鉄道接続点(旅客営業はなし)が開通し、実質的な中間駅となります。あわせて、アクセス特急停車。
周辺の見どころ
特になし。
その他
- 第4回「関東の駅百選」(国土交通省関東運輸局)選定駅。