紀州鉄道

 御坊市内で2.7kmの鉄道路線を有する企業ですが、実際にはリゾート事業やホテル事業、不動産事業などが中心で、鉄道事業はこれら各種業務の信頼を裏打ちするための経費として運営されているのが実情です。本社は東京都千代田区にありますが、鉄道事業所は御坊市にあります。鶴屋産業および鶴屋商事が大株主となっています。

 長らく「日本一のミニ鉄道」として知られてきましたが、芝山鉄道(全長2.2km)の開業によって「日本一」を返上しています。

(2007年12月10日)

【URL】 http://www.kitetsu.co.jp/

★1994年7月26日、紀伊御坊にて完乗。2007年9月15日、市役所前にて全駅乗降。全駅の写真を掲載しています。

紀州鉄道線

 JR紀勢本線の御坊駅から、御坊市内の中心街を結ぶ2.7kmの路線で、全線が非電化単線、途中交換駅なしという非常にシンプルな路線です。学門から西御坊までの1.2kmの区間に4つの駅が集中しており、これら各駅とJR御坊駅を結ぶのが主要な役割となっており、実際にJR紀勢本線の和歌山方面行き列車との接続を意識したダイヤが組まれています。鉄道事業所のある紀伊御坊にのみ側線があり、車庫もここにあります。

 JRとの共同使用駅である御坊を出て急カーブを曲がり、田園地帯の中を進みます。学門からは工場や官公庁、民家などがひしめきあう中をひっそりと進み、終点の西御坊に達します。

 国鉄紀勢西線の御坊駅が市街地から大きく離れた位置に設けられたことから、1931年6月15日に御坊臨港鉄道によって御坊-御坊町(現・紀伊御坊)が開業、1932年4月10日には松原口(現・西御坊)、1934年8月10日には日高川(現在は廃止)まで延長されました。しかし戦後は長らく営業不振が続き、1973年1月1日に紀州鉄道として再出発しました。

(2007年12月10日)

駅一覧

御坊学門紀伊御坊市役所前西御坊

乗車履歴

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