南海線と高野線との分岐駅です。しかし、停車するのは各停および普通のみであり、車内アナウンス等での案内では、全列車が停車する天下茶屋を乗換駅としています。また、高野線の戸籍は「汐見橋-岸里玉出-橋本-極楽橋」となっていますが、橋本方面からの列車はすべて天下茶屋を経て難波へ直通しています。その一方で、汐見橋-岸里玉出は高野線本線とは完全に分断された支線となっており、高野線本線との直通はできません(南海線天下茶屋方面への折り返し線はあります)。このため、南海線、高野線、汐見橋支線の3線の駅と見るのが妥当です。
南海線は、島式ホーム1面2線と、通過線が東側(上り)に1線あります。ホームは南北に非常に長く延びていますが、これは岸ノ里および玉出の両駅を統合したためで、ホーム北側からの出口は「岸里口」、南側からの出口は「玉出口」と呼ばれています。
岸里口は、高野線および汐見橋支線の出口も兼ねており、ホーム北側の出口は両線との連絡通路にもなっています。現在、岸里玉出駅のメイン出口になっています。岸里口周辺は住宅地になっています。
いっぽう玉出口は、ホームを降りてから出口に至るまでかなりの距離を歩くことになりますが、この通路は暗く、改札も無人化されています。駅の近くには公設市場があるほか、商店街が軒を連ねており、大阪の下町として買い物客の姿がよく見られます。
高野線は、対向式ホーム2面2線で、やはりホームの北側の連絡通路で南海線側と結ばれています。岸里口改札へも歩いて2分ほどかかり、玉出口改札へはさらに5分ほどの時間がかかるなど、高野線利用者にとっては、お世辞にも使いやすい駅ではありません。
汐見橋支線は、片面ホーム1面1線のみと、寂しいつくりになっています。
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南海線と高野線の分岐駅は「岸ノ里」(「ノ」が入る)でしたが、南海線でひとつ和歌山市側の「玉出」駅との距離はわずか400mほどだったため、南海線の高架化にあわせて1993年4月に両駅が統合されました。
特になし。
2006年3月13日、写真を追加のうえ加筆修正