阿波海南

平野部に出た先に

浅川の先で海沿いから山へと入り、トンネルを3つほど抜けると、左右に大きく開けた平野部に出ます。地平を走るようになり、左側に国道55号線が並走するようになると、阿波海南駅になります。

設置当初は列車交換を想定か

単式ホームのみの棒線駅ですが、駅の前後でレールが屈曲しており、また線路を挟んでホームと反対側の草の茂り方を見ると、建設当初は交換設備を設置することを想定して駅が設置されたものと思われます。もっとも、隣接する海部駅まではわずか1.5kmとローカル線にしては駅感が短く、ここで列車交換を行う意味はあまり感じられませんが。

交流館が隣接

駅からは階段の他、スロープを使って出入りすることも可能です。駅に隣接して「阿波海南駅前交流館」が設けられており、また駅出口付近には駐輪場が整備されています。

駅の正面を南北に国道が通っており、駅前にはコンビニが立地していました。学校や役所などが徒歩圏内にあり、駅は旧海南町の中心付近に位置していますが、道路が立派であるものの、街の活気はあまり感じられませんでした。

牟岐以南で唯一の地平駅であることから、阿佐海岸鉄道が導入を予定しているDMVの線路と道路の接続駅になる予定です。