相対式ホーム
涌谷町の玄関にあたる涌谷駅は、相対式ホーム2面2線から成る交換可能駅です。
涌谷町の玄関にあたる涌谷駅は、相対式ホーム2面2線から成る交換可能駅です。
両ホームの間は跨線橋が連絡していますが、これが非常に古いもので、板張りに小窓が並んでいるのは、かつての国鉄駅らしい光景と思わせます。
駅舎は下りホーム側に設けられていますが、2013年3月から使われている駅舎は和風の装いになっており、町屋をイメージさせつつ格子や明かり採り窓を設けて変化を見せています。鉄骨平屋建で、切妻屋根と車寄せがアクセントになっています。柱や腰回りがダークブラウンになっている中、改札部分のみが明るい色調になっているのは、駅出口を明示するためでしょうか。
駅舎の内部はコンパクトにまとめられており、ローカル駅における昨今の流行を反映して、改札口はノーラッチで引き戸が設けられています。壁面やカウンターの腰回りは木目調になっており、このためシックな装いです。また床の素材も吸水性のよいものを用いており、積雪期への備えもよくなっています。
駅前には、東日本大震災を生き延びた、かつて駅前商店街が殷賑を誇った当時をしのばせる建物がずらりと並んでいます。太い柱、タイル貼りの玄関、看板建築などがつくりだす後継はみごと。古い看板をそのまま残している元店舗も複数あります。もっとも、すでに現役の“商店街”といえるか疑問を抱かせる状態になっているわけで、この地もご多分に漏れず、中心街から外れた位置に立地したショッピングセンターが買い物の中心になっています。
涌谷は涌谷伊達家の拠点であり、その地名は、山本周五郎の歴史小説『樅の木は残った』によって広く知られました。
北側(駅本屋側)から順に、1番線、2番線となります。
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