町屋風の新駅舎と年代物の跨線橋

涌谷

わくや Wakuya
涌谷駅駅舎
▲涌谷駅駅舎《2016年3月27日撮影》

相対式ホーム

涌谷駅ホーム(奥は小牛田方)
【写真1】涌谷駅ホーム(奥は小牛田方)。《2016年3月27日撮影》

涌谷町の玄関にあたる涌谷駅は、相対式ホーム2面2線から成る交換可能駅です。

跨線橋は年代物

涌谷駅跨線橋内
【写真2】涌谷駅跨線橋内。《2016年3月27日撮影》

両ホームの間は跨線橋が連絡していますが、これが非常に古いもので、板張りに小窓が並んでいるのは、かつての国鉄駅らしい光景と思わせます。

駅舎は和風の装い

涌谷駅駅舎をホーム側から見る
【写真3】涌谷駅駅舎をホーム側から見る。《2016年3月27日撮影》

駅舎は下りホーム側に設けられていますが、2013年3月から使われている駅舎は和風の装いになっており、町屋をイメージさせつつ格子や明かり採り窓を設けて変化を見せています。鉄骨平屋建で、切妻屋根と車寄せがアクセントになっています。柱や腰回りがダークブラウンになっている中、改札部分のみが明るい色調になっているのは、駅出口を明示するためでしょうか。

コンパクトでシックな内装

涌谷駅駅舎内
【写真4】涌谷駅駅舎内。《2016年3月27日撮影》

駅舎の内部はコンパクトにまとめられており、ローカル駅における昨今の流行を反映して、改札口はノーラッチで引き戸が設けられています。壁面やカウンターの腰回りは木目調になっており、このためシックな装いです。また床の素材も吸水性のよいものを用いており、積雪期への備えもよくなっています。

昔ながらの商店街が残ります

涌谷駅駅前
【写真5】涌谷駅駅前。《2016年3月27日撮影》

駅前には、東日本大震災を生き延びた、かつて駅前商店街が殷賑を誇った当時をしのばせる建物がずらりと並んでいます。太い柱、タイル貼りの玄関、看板建築などがつくりだす後継はみごと。古い看板をそのまま残している元店舗も複数あります。もっとも、すでに現役の“商店街”といえるか疑問を抱かせる状態になっているわけで、この地もご多分に漏れず、中心街から外れた位置に立地したショッピングセンターが買い物の中心になっています。

涌谷は涌谷伊達家の拠点であり、その地名は、山本周五郎の歴史小説『樅の木は残った』によって広く知られました。

乗り場

北側(駅本屋側)から順に、1番線、2番線となります。

  • 1.石巻線下り 石巻、女川方面
  • 2.石巻線上り 小牛田方面

駅名の由来

確認中。

歴史

詳細は確認中。

1912年10月28日
仙北軽便鉄道によって小牛田-石巻間が開業した際、涌谷駅開業。
1919年4月1日
仙北軽便鉄道が国有化され、国有鉄道(内閣鉄道院)仙北軽便線となります。
1972年6月30日
この日かぎりで貨物営業廃止。
1987年4月1日
国鉄の分割民営化に伴い、JR東日本の駅となります。
2011年3月11日
東日本大震災が発生、石巻線が全線で運休。
2011年4月17日
石巻線・小牛田-前谷地間が復旧、営業再開。
2013年3月25日
新駅舎供用開始[1]

周辺の見どころ

確認中。

  1. JR東日本仙台支社プレスリリース「石巻線「涌谷駅」が変わります」[PDF](2013年3月18日)。

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