新幹線から離れた要衝の駅

小牛田

こごた Kogota
小牛田駅
▲小牛田駅駅舎《2011年7月9日撮影》

3路線が交わります

小牛田駅ホーム
【写真1】小牛田駅ホーム。東北本線の電車と陸羽東線のディーゼルカーが停車中。《2011年7月9日撮影》

小牛田は、東北本線から、陸羽東線および石巻線が分岐する、鉄道の要衝です。また、気仙沼線の列車の大半が前谷地から石巻線を経由してこの小牛田まで乗り入れています。

4方向に線路が分岐しながら新幹線の駅が設けられていないというのは東北本線ではほかに例がなく、このため在来線のみの駅としては珍しいことに、今なお列車の到着とともに多数の乗客が構内を行き来する光景が見られます。

古い跨線橋が連絡

小牛田駅跨線橋
【写真2】小牛田駅跨線橋。《2011年7月9日撮影》

島式ホーム2面4線から成る地平駅で、駅の南東側には多くの側線が設けられており、多数の電車やディーゼルカーが行き来しています。以前はホームに立ち食いそば屋がありましたが、2011年7月に訪れた際には姿を消していました。

各ホームとの間は跨線橋で連絡しています。これ自体はかなり古いもののようですが、エレベーターが設置されています。

改札口ときっぷ売り場は2階に

小牛田駅改札口およびきっぷ売り場
【写真3】小牛田駅改札口およびきっぷ売り場。《2011年7月9日撮影》

かつては駅西側にある駅舎内の1階に改札口ときっぷ売り場がありましたが、現在では跨線橋に直結した2階部分に移設されています。改札口には自動改札機が設置され、また「みどりの窓口」も設けられています。

改札口を2階に移すのであれば橋上駅舎化するのが一般的なパターンですが、ここ小牛田では改札口は西側にのみ設けられており、駅の東側に向かうには、改札口南側にある東西自由通路を通って行き来することになります。改札口を移設しながらこのような形状にしているのは珍しいのですが、経費や予算の都合でもあったのでしょうか。何とも不思議な印象を受けます。

1階は単なる待ち合わせスペースに

小牛田駅旧改札口(1階)
【写真4】小牛田駅旧改札口(1階)。《2011年7月9日撮影》

駅の入り口そのものは駅舎利用開始当時からまったく変わっていませんが、前述のとおり改札口もきっぷ売り場も移転してしまったため、一階はがらんとして寂しくなっています。待ち合わせの場所としては好適のようですが。なお、2階の事務所は今なお現役で利用されており、したがってこの建物を「駅舎」と呼ぶこと自体は問題ないと判断します。

かつては旅客設備も地平に

駅舎内に改札口などがあった当時の小牛田駅
【写真5】駅舎内に改札口などがあった当時の小牛田駅。コンビニも同居していました。《1993年9月13日撮影》

駅舎はRC二階建ての横長の建造物で、国鉄の拠点駅で広く用いられたパターンのものです。玄関部分に覆いが設けられているのが、冬季に寒冷となる気候を示しています。

西口駅前は歩行者が行き来しやすく

小牛田駅駅前
【写真6】小牛田駅駅前。20年以上経過した後も大きくは変わっていません。《1993年9月13日撮影》

駅の西口にはロータリーが設けられ、歩行者がスムーズに行き来できるように工夫されています。地方の駅前では路面の段差が大きく、また自動車の動きと人の動線が重なり歩きにくいところが多かったものですが、この小牛田駅は早い段階から駅前広場が整備されていました。

東北本線は、小牛田止まりの列車が多く設定されており、ここから北になると北上川流域のエリアに入っていきます。

停車列車

確認中。

乗り場

西側から順に、1番線、2番線…となります。東北本線の発車番線は不定のため、列車案内表示を逐一確認する必要があります。

  • 1.陸羽東線下り 鳴子温泉、新庄方面
  • 2.東北本線下り 一ノ関、盛岡方面/東北本線上り 松島、仙台方面
  • 3.東北本線下り 一ノ関、盛岡方面/東北本線上り 松島、仙台方面
  • 4.石巻線下り 石巻、女川方面

駅名の由来

確認中。

歴史

詳細は確認中。

1890年4月16日
開業。
1987年4月1日
国鉄の分割民営化に伴い、JR東日本の駅となります。
2011年3月11日
東日本大震災が発生、東北本線などが大規模に運休。
2011年4月3日
陸羽東線が復旧、営業再開。
2011年4月7日
この日発生の余震により、再び陸羽東線が運休。
2011年4月16日
陸羽東線が復旧、営業再開。
2011年4月17日
石巻線・小牛田-前谷地間が復旧、運転再開。
2011年4月21日
東北本線・仙台-一ノ関間が復旧、東北本線が全線で運転再開。

周辺の見どころ

確認中。

このページの先頭へ