下今市から分岐した単線の鬼怒川線は、右へとカーブを描いて大谷(だいや)川をわたると、ほどなく大谷向に到着します。対向式ホーム2面2線から成る駅で、上下ホームは跨線橋で連絡しています。
下りホームには、小さな待合室の附属した簡素な駅舎がありますが、無人化されて久しいうえに新しく立て直されたものなので、風情も何もありません。ちゃんとした出札窓口が整備されていますが、使われることはほとんどないようです。
ホームは古いものが使われていますが、駅のすぐ近くまで家が迫っており、なんとも窮屈な感じです。
いっぽう、上りホームからも直接外に出ることができますが、こちらには駅舎も何もなく、階段が駅脇の道路へ降りているだけです。
駅の周辺は畑作地帯で、民家は多いものの、今市市の郊外というよりは農村地帯の雰囲気が濃厚です。駅のすぐ脇を国道461号線が走っており、埃っぽい印象があります。