彦根市の郊外に設けられている駅です。周辺の人口はかなり多いのですが、営業は平日の朝のみとなっています。
相対式ホーム2面2線から成る交換可能駅です。上りホーム側(西側)に駅本屋があり、両ホームの間は八日市方にある構内踏切で連絡しています。ホームはかなり長くなっていますが、開業当初はさほど長いものではなかったと見え、ホーム基盤や屋根が継ぎ足すように徐々に延長されていったことが見て取れます。
駅舎は木造平屋建、玄関側は狭いものの縦にぐっと長く伸びているという、ウナギの寝床型になっており、上りホームで電車を降りて改札に向かうと、回廊の中を歩いているような気になります。老朽化が進んでおり、屋根が波打っているのが気にかかります。路線開通当初は、この駅本屋前が乗り場だったものと思われますが、かさ上げされていない現在、この部分に停車する列車はないようです。
駅舎内部は外観にくらべてかなり大柄で、下の写真で壁面に据え付けられているベンチの幅からも、スペースに余裕があることがうかがえます。駅舎そのものの老朽化もあってやや埃っぽく、あまり長居したくなる空間ではありません。
駅の玄関はしっかりした軒を備えた重厚なもので、古典的な駅らしい風貌を保っている……といえば聞こえはいいものの、その奥に真っ暗な空間が伸びているように見えるため、一見すると荒れた空き家にでも見えなくもなく、現役の駅としてはあまり好ましい印象を与えるものではありません。古い木造駅舎ならではの落ち着いた雰囲気も確かに備わっていますが、人が入りやすいような結構を備えることが、特に地方の駅としては重要でしょう。立ち枯れさせるにはもったいない駅ですが、近江鉄道の駅舎整備の姿勢を見ると、鳥居本と新八日市以外は今後どうなるか予断を許しません。
このほか、駅を出てすぐ脇にあるトイレの造形は、洋風のデザインがなかなかしゃれており、少なくとも外見は一見の価値があります。
駅玄関の前には短いプロムナードがのび、小商店などが並ぶ道路へつながっています。
この駅舎とは反対側の下りホーム側にも出口が設けられていますが、柵を一部開放したのみという感じで、出札用の小屋などは特に設けられていません。この改札を出てすぐのところに彦根翔陽高校があり、通学生の利便をはかって設置されていると思われますが、改札を行っているかどうかは定かではありません。
駅のすぐ脇に高層マンションが建っており、このあたりまでが彦根の市街地になっていますが、駅の雰囲気はここに掲載した写真からうかがえるとおりで、ローカル駅のそれが濃厚です。
この彦根口から東海道本線と別れます。
乗り場
番線表示はありません。
- 本線上り 彦根、米原方面
- 本線下り 八日市、貴生川方面
駅名の由来
確認中。
歴史
詳細は確認中。
- 【1931年3月15日】 開業。
周辺の見どころ
確認中。