高架上に相対式ホーム2面2線
千歳線の各駅は、札幌市内を除くと住宅地の中に駅がポッと建っているというものが多いのですが、この千歳駅は、駅前に商業施設が立地し、駅前通りに沿って事務所などの入るビルが並ぶという、玄関駅らしい存在感のあるものです。快速列車が停車し、札幌方面からの普通列車はこの千歳を終着駅とする便が多数を占めます。また、石勝線追分方面へ向かうディーゼルカーは、ここ千歳を起点とします。
高架上に島式ホーム2面4線が設けられています。高架駅としてはこれといった特徴がないように見えますが、駅を横から見ると、新幹線の駅のように見えます。実際、詳細は未確認ですが、当時建設中であった東北新幹線の駅舎建設の試作として造られたので、軌道やポイントなどは新幹線の設置基準に合わせられている
[1]ともいわれます。
駅前のショッピングセンターと直結
改札口や「みどりの窓口」は高架下に設けられていますが、高架駅としては珍しく、出口は西側にのみ設けられています。東側へ向かうには、いったん出口を出てから少し回ることになります。
高架下のスペースは「CHITOSE CASUAL ZONE」という名称が付されており、コンビニやゲームセンターなどが入っています。
駅から西側にあるショッピングセンターとは連絡橋で結ばれています。
停車列車 [2015年1月現在]
特急「すずらん」および快速が停車します。
駅名の由来
もとはアイヌ語でシコツ(大きな窪地、または谷)と呼ばれていましたが、この地に多くの鶴がいたことから、瑞祥地名として「千歳」と命名されました[2]。
歴史
路線開業時以来の駅です。
- 1926年8月21日
- 北海道鉄道・苗穂-沼ノ端間が開業した際に、千歳駅開業。
- 1943年8月1日
- 北海道鉄道の国有化に伴い、国有鉄道(鉄道省)千歳線の駅となります。
- 1954年4月10日
- 駅舎改築[1]。
- 1980年7月10日
- 高架化、駅舎改築。
- 1987年4月1日
- 国鉄の分割民営化に伴い、JR北海道の駅となります。
- 「北国の走者 年表 1954(昭和29)年~2006(平成18)年」『北国の走者II』鉄道ピクトリアル2007年6月号別冊、電気車研究会、104ページ。
- 「千歳命名由来」千歳市(2016年2月7日確認)。