五剣山八栗寺への玄関駅で、駅の回りを水路が幾重にも取り囲んでおり、また南側にはため池があります。ただし、ここまでえんえんと続いてきた水路のある光景もこの八栗で途切れます。
相対式ホーム2面2線から成る交換可能駅で、両ホームの間は構内踏切で連絡しています。駅舎は比較的新しい平屋建てのもので、ホームからは少し離れたところにあり、委託と思われる駅員が業務に就いていました。駅の周辺は白御影石の産地で、石製品の生産で知られており、駅前には石を配した小庭園が設けられています。
駅は住宅地の中にあり、個人商店も多く立地しています。八栗ケーブル乗り場(八栗登山口駅)へ向かう路線バスはすでに廃止されており、タクシーの利用または徒歩連絡となります。なお、私が訪れたときには、急坂を歩いて20分ほどかかりました。