併用軌道から専用軌道へ

綾ノ町

あやのちょう
Ayanocho
綾ノ町駅
▲綾ノ町駅恵美須町方面行きホーム《2006年2月5日撮影》
綾ノ町駅下りホーム
【写真1】下りホームは綾ノ町交差点に入る直前、専用軌道の終端部分に位置しています。《2006年2月5日撮影》

綾ノ町から先、御陵前までの区間は、阪堺線は大道筋に入り、センターレザベーション区間を快走します。大道筋は、戦災復興工事によって整備された50メートル道路で、線路がセンタリングされたのは1960年のことです。単純に線路が道路の中心にあるだけでなく、車道と軌道が植え込みや花壇などで分けられており、車窓を楽しませているほか、当然のことながら軌道式内への通行が不可能になっています。工事完成後は、全国的に廃止論が起こっていた路面電車の活性化と、それを活用した都市計画のありかたについて一石を投じましたが、45年を経て、この区間が廃止候補にあがっているのは皮肉なものです。

下りホームは専用軌道部分、上りホームは併用軌道部分にあります。下りホームは、これまでの停留所と同様、民家の脇にひっそりと設けられているような形ですが、上りホームは小公園程度の広さを持った立派なもので、鳥居型の駅名標まであります。なお、この駅名標では、恵美須町寄りの次駅名は「たかすじんゃ」となっていました(正しくは「たかすじんゃ」)。

駅の周辺には古い民家が残っており、ここからしばらく、堺の町屋が断続的に見られます。

駅名の由来

確認中。

歴史

詳細は確認中。

周辺の見どころ

山口家住宅

駅から南へ、徒歩4分。大阪夏の陣後に建てられた商家で、江戸初期における堺町衆の建物として貴重な存在です。国指定重要文化財。近年まで個人宅として利用されていましたが、2009年10月から一般の見学が可能になりました。入場料200円、火休。 [Google Map] [Mapion]

【阪堺線】 恵美須町南霞町今池今船松田町北天下茶屋聖天坂天神ノ森東玉出塚西東粉浜住吉住吉鳥居前細井川安立町我孫子道大和川高須神社綾ノ町神明町妙国寺前花田口大小路宿院寺地町御陵前東湊石津船尾浜寺駅前

2006年4月3日

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