綾ノ町から先、御陵前までの区間は、阪堺線は大道筋に入り、センターレザベーション区間を快走します。大道筋は、戦災復興工事によって整備された50メートル道路で、線路がセンタリングされたのは1960年のことです。単純に線路が道路の中心にあるだけでなく、車道と軌道が植え込みや花壇などで分けられており、車窓を楽しませているほか、当然のことながら軌道式内への通行が不可能になっています。工事完成後は、全国的に廃止論が起こっていた路面電車の活性化と、それを活用した都市計画のありかたについて一石を投じましたが、45年を経て、この区間が廃止候補にあがっているのは皮肉なものです。
下りホームは専用軌道部分、上りホームは併用軌道部分にあります。下りホームは、これまでの停留所と同様、民家の脇にひっそりと設けられているような形ですが、上りホームは小公園程度の広さを持った立派なもので、鳥居型の駅名標まであります。なお、この駅名標では、恵美須町寄りの次駅名は「たかすじんじゃ」となっていました(正しくは「たかすじんしゃ」)。
駅の周辺には古い民家が残っており、ここからしばらく、堺の町屋が断続的に見られます。
駅名の由来
確認中。
歴史
詳細は確認中。
- 【1911年12月1日】 開業。
周辺の見どころ
山口家住宅
駅から南へ、徒歩4分。大阪夏の陣後に建てられた商家で、江戸初期における堺町衆の建物として貴重な存在です。国指定重要文化財。近年まで個人宅として利用されていましたが、2009年10月から一般の見学が可能になりました。入場料200円、火休。 [Google Map] [Mapion]