吉野線にはひなびた雰囲気の駅が多いのですが、この福神は大規模に改装されており、中欧の民家を思わせるモダンなハーフティンバーを備えた駅になっています。これは、近鉄が「花吉野ガーデンヒルズ」の開発を行うにあたり、その拠点として位置づけたことによるものです。
駅は傾斜地上に設けられており、南側の地面はホームより高くコンコースと同じ高さに、北側の地面はホームより少し低いところにある形になっています。形状としては橋上駅舎といってよいでしょう。
南出口前には巨大な広場があり、その脇に大規模な駐車場が整備されています。ただし、開発が緒についたばかりなのか、店舗はまったく見あたりませんでした。また、駅から離れたところに分譲住宅が並んでいるのが見えます。
いっぽう北出口側は、畑と民家がぽつぽつ集まっており、古くからの集落になっています。
橋上駅舎らしく、改札前の空間は南北自由通路をかねています。改札口そのものは特筆するものはありませんが、その天井には模様が描かれています。また改札口脇には、橿原線新ノ口駅と同様の改札内/改札外共用のエレベータが設置されています。
ホームは相対式2面2線から成り、列車交換が可能になっています。かなり急なカーブとなっており、列車とホームの間にはけっこうな隙間ができます。
停車列車 [2008年9月現在]
特急停車駅です。
乗り場
- 1.吉野線 下市口、吉野方面
- 2.吉野線 吉野口、橿原神宮前方面
駅名の由来
確認中。
歴史
吉野鉄道の駅として開業しました。
- 【1923年12月5日】 吉野鉄道が橿原神宮前-吉野口を開通させた際に開業。
- 【1929年8月1日】 吉野鉄道が大阪電気軌道に合併され、大軌の駅となります。
- 【1941年3月15日】 大阪電気軌道が参宮急行電鉄と合併、関西急行鉄道の駅となります。
- 【1944年6月1日】 関西急行鉄道が南海鉄道と合併、近畿日本鉄道の駅となります。
周辺の見どころ
確認中。
その他
- 第2回「近畿の駅百選」(国土交通省近畿運輸局)選定駅。