湯の山線の電車は、中川原の先で東洋紡系列の工場の脇を通ります。かつてはここに「製絨所前」という駅がありましたが戦後間もなく休止、その後正式に廃止されています。民家やマンションが多く並ぶ中を右にカーブすると、伊勢松本駅になります。
島式ホーム1面2線から成る地平駅です。列車の行き違いが可能ですが、行き違いを行わない場合、列車は常に南側へ進入します。
駅舎は木造平屋建てのコンパクトなもので、島式ホームとの間は構内踏切で連絡しています。
なお新聞報道によると、2012年度中に湯の山線中間駅の大半が無人化される予定で、中川原駅もその中に入っています[1]。
駅前のスペースはごく狭く、ここから伸びる道路も細いもので、このため地元の人以外には駅の存在はややわかりにくいものになっているかもしれません。しかしそれでも、駅周辺には通勤通学客を見込んだ商店が多く並んでおり、ラッシュ時には多くの人で賑わいます。
乗り場
番線表示はありません。列車の行き違いがない場合は、駅本屋側の乗り場のみが使われます。
駅名の由来
確認中。
歴史
四日市鉄道として開通した際に設置された駅です。
- 【1913年9月24日】 四日市鉄道の諏訪(現、近鉄四日市)-川島村(現、伊勢川島)間が開業した際、松本村駅開業。
- 【1919年~26年】 駅名を「伊勢松本」に改称[2]。
- 【1931年3月18日】 四日市鉄道が三重鉄道に合併、三重鉄道の駅となります。
- 【1944年2月11日】 三重鉄道が三重交通に合併、三重交通の駅となります。
- 【1964年2月11日】 三重鉄道の鉄道部門が三重電気鉄道として分社化、三重電気鉄道の駅となります。
- 【1965年4月1日】 三重電気鉄道が近鉄に合併、近鉄湯の山線の駅となります。
周辺の見どころ
確認中。
- 「6駅無人化を計画 近鉄湯の山線 今年度中」朝日新聞・三重、2012年10月27日。
- 今尾恵介監修『日本鉄道旅行地図帳 8号 関西1』31頁、新潮社。