日立電鉄

 日立グループに属し、同グループの企業城下町である日立市と、それに隣接する常陸太田市を走る鉄道です(本社:茨城県日立市)。

 普通鉄道としてはきわめて早い段階からワンマン運転を行ったり、久慈浜以西各駅の駅舎を撤去して維持費用を削減したりするなどの合理化を行っていましたが、旅客輸送の減少と設備の老朽化に伴い、2005年3月末かぎりで全線が廃止されました。

(2004年12月27日)

【URL】http://www.hitachi-dentetsu.co.jp/

★1994年8月2日、常北太田にて完乗。2004年3月28日、小沢にて全駅乗降。廃止前の全駅の写真を掲載しています。

■2005年3月31日かぎりで全線廃止。

日立電鉄線

 JR常磐線の大甕を中心として、北は鮎川、西は常北太田まで延びる18.1kmのローカル私鉄で、開業当初から全線が電化(600V)されています。旧営団丸ノ内線の車両が、架空線集電式改造のうえ、塗色を変えて運行されています。

 運転系統は鮎川を中心に2分されており、常磐線の列車待ちで長時間停車する便が多く設定されています。鮎川から久慈浜までの各駅と常北太田が有人駅(委託含む)で、それ以外の駅は駅舎や待合室などの設備自体が撤去されています(河原子のみ、無人駅ですが駅舎あり)。鮎川側では、鮎川および桜川にある日立工場への通勤客輸送がメインの役割となっており、住宅と工場が建て込んだ中を進んでいきます。常北太田側は、細々としたローカル輸送が中心になっており、行政区画こそ市域であるものの、純然たる農村地帯が展開しています。

 1928年に、太田町(現・常陸太田市)有志が設立した常北電気鉄道によって大甕―久慈浜が開業、翌年には常北太田へ延長されています。戦時統制の影響で1941年には日立の傘下に入り、1944年8月13日に日立電鉄と改称、軍需輸送を担うようになります。戦後の1947年には鮎川まで開業していますが、日立市街地への乗り入れはできませんでした。

(2004年12月27日)

駅一覧

×常北太田―×小沢―×常陸岡田―×川中子―×大橋―×茂宮―×南高野―×久慈浜―×大甕―×水木―×大沼―×河原子―×桜川―×鮎川

乗車履歴

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