ホームは大きくカーブ
中央総武緩行線(各駅停車)のみに、島式ホームが設けられている駅です。
ホームは、外堀に沿って大きなカーブを描いていますだけでなく、かなりの傾斜になっており、水道橋側は高架になっていますが、市ケ谷側は掘割になっています。
出口は、ホーム西端に位置する西口と、ホーム中ほど東側に位置する東口の2つがあります。双方の出口はかなり離れていますが、御茶ノ水側の飯田町、新宿側の牛込という両駅を事実上統合して飯田橋駅を設けたという経緯によるものです。京王井の頭線の駒場東大前、相鉄のかしわ台などと共通しますが、これら両駅にある駅構内の長大通路は、西口改築で姿を消しました。
かつては一大貨物拠点が
ホームの南側に中央快速線が走っていますが、こちらにはホームはありません。その南側には側線の跡があります。これは、甲武鉄道の始発駅であり、1999年まで貨物駅として重要な役割を担ってきた飯田町につながっていたものです。飯田町貨物駅は再開発され、現在では大和ハウス東京ビル(一時はJR貨物の本社が入っていました)およびアイガーデンエアとなっています。
東口は高架下に
東口は高架下の地平に設けられており、すぐ脇に駅名の基となっている飯田橋があります。地下鉄4線が集結する交通の要衝で、すぐ近くを首都高速道路が通っています。ハローワークや小石川後楽園へのアクセス口になっています。
西口は移転
かつて西口は早稲田通りに面して設けられており、赤い二重屋根が印象的でした。ホームから西口へは非常に長いスロープで連絡していました。
神楽坂や日本武道館、靖国神社などへのアクセス口ですが、駅舎およびスロープのキャパシティーが小さく混雑していたこともあり、駅舎が東側に移設されました。
停車列車 [2020年5月現在]
各駅停車のみが停車します。
歴史
1928年11月、電車専用の駅として開業しました。これに伴い、飯田町は長距離列車および貨物を取り扱うようになり、この両駅が分離されます。さらに、1933年7月14日かぎりで飯田町の旅客扱いが廃止されると、旅客を一手に引き受けることになりました。なお、開設以前に、飯田町-市ヶ谷に牛込駅がありましたが(1894年10月9日開業)、飯田橋駅開業とともに廃止されています。
略年表(クリックまたはタップで開閉)
- 1928年(昭和3年)11月15日
- 開業。