崖の脇に張り付いた機能的な駅

御茶ノ水

おちゃのみず Ochanomizu
御茶ノ水駅
▲御茶ノ水駅駅本屋《2010年4月24日撮影》

STATION PROFILE

ホームは崖の途中に

御茶ノ水駅ホームと聖橋
【写真1】御茶ノ水駅ホームと聖橋を御茶ノ水橋上から望む。《2010年4月24日撮影》

外堀(神田川)脇の崖の部分に設置された駅で、中央線快速と、中央総武緩行線(各駅停車)とのホーム乗り換えが可能です。駅の外から見ると、ちょうど崖の部分に張り付いているように見え、また駅の東西に橋が架かっているため(東側に聖橋、西側に御茶ノ水橋)、なんとも窮屈な存在と感じられる駅でもあります。なお“聖橋(ひじりばし)”は、北側にある湯島聖堂と南側にある東京復活大聖堂(通称、ニコライ堂)の両聖堂を結ぶところから名付けられた橋で、夜間にはライトアップされます。

ホームの両側で段差があります

御茶ノ水駅東京・千葉方面行きホーム
【写真2】左側(外側)が中央線の東京方面、右側(内側)が総武線の千葉方面。《2004年8月21日撮影》
日撮影》

ホームの神田/秋葉原側では緩行線が中央快速をオーバークロスするうえ、隣接する秋葉原との距離が短いため、高度を少しでも稼げるよう、ホームに段差が設けられています。現在の駅の設置条件には満たない構造で、ホームの傾斜がかなり大きいことがうかがえますが、これは全国的にも珍しいものです(中央本線の大月以西にいくつか見られます)。

直線のみで構成される機能美

御茶ノ水駅西口駅舎
【写真3】御茶ノ水駅西口駅舎を駿河台方面から。《2005年1月9日撮影》

「みどりの窓口」のあるメインの駅舎は西側(水道橋方)に設置されたスマートなものです。明治大学や駿台予備校などが近くにあり、学生街として活気があり、駅前の通行人の平均年齢はかなり低くなっています。駅改札を出ると比較的広いスペースが用意されているため、市民団体や労働組合から右翼団体まで、さまざまな演説が行われていることが多いのも特徴です。地下鉄丸ノ内線の御茶ノ水駅は、中央線および神田川にかかる御茶ノ水橋を渡った北側にあり、東京医科歯科大学付属病院や順天堂医院が近い。こちらの出口は「御茶ノ水橋口」と呼ばれます。

この西側駅舎は、公道に面して出札窓口と改札口を設け、道路とコンコースをフラットに配置し駅前の往来をスムーズにし、なおかつ地面よりも低い位置にあるホームとの行き来をワンステップで行えるようにしたもので昭和7年(1932年=引用者注)としては画期的な平面計画であった[1]といえます。駅舎そのものも、長方形の窓が側面に規則正しく並び、昭和初期のインターナショナルスタイルの建築物として完成度が高く、貴重な存在です。この駅舎は鉄道省工務局建築課(伊藤滋)の設計によるものです。

西側にも出口が

御茶ノ水駅東口駅舎
【写真4】聖橋口駅舎。《2005年7月3日撮影》

営団千代田線乗り換え口でもある神田/秋葉原側は、こぢんまりとした駅舎を持ち、飲食店に囲まれた感じになっています。駅のすぐ前に日立製作所の本社ビルがあるなど企業が多く、ビジネスマンの比率が高い。こちらの出口は「聖橋口」と呼ばれます。

このように、狭小なスペースを巧みに利用して往来に支障を来さないように配慮された駅ですが、今となっては乗降者数に比べてホームをはじめとした設備が絶対的にボリューム不足になっています。また、病院が多数立地している土地柄にもかかわらず、やはりホーム幅が非常に狭いこともあってエレベータなどの設置が事実上不可能であり、バリアフリーに未対応となっているのも問題です。公共サービスに対するニーズを先取りし完成度の高い設備を備えていたものの、変化に対応できるだけの余裕がなく壁にぶつかっている、といったところでしょうか。

この現状に対処するため、ホーム上に人口地盤を設けてそこをコンコースにすることでバリアフリーを実現するための工事が行われています。

停車列車 [2014年5月現在]

特別快速以下の各列車が停車します。

乗り場

南側から順に、1番線、2番線…となります。

  • 1.中央線快速 新宿、高尾方面
  • 2.中央線各停 新宿、三鷹方面
  • 3.総武線各停 津田沼、千葉方面
  • 4.中央線快速 神田、東京方面

駅名の由来

この地に江戸時代、高林寺という寺があり、その境内にあった湧水を徳川家光が茶の湯に適する水として好んだためといわれています。

歴史

詳細は確認中。

  • 【1904年12月31日】 開業。

周辺の見どころ

東京復活大聖堂(ニコライ堂)

ニコライ堂
【写真】ニコライ堂外観。2005年1月9日撮影。

聖橋口から南へ、徒歩2分。東方正教会の日本教区総本山であるキリスト教会の聖堂で、巨大なドームは駿河台のシンボルとなっています。正式名称は「日本ハリストス正教会復活大聖堂」(「ハリストス」はギリシア語でキリストの意)ですが、建設を手がけた正教会大主教の修道名にちなみ、ニコライ堂と称されています。ロシア人シチュールポクの設計で、関東大震災の被災後に修復されました。本邦最大・最古のビザンティン様式建築の大聖堂は重要文化財に指定され、数多くのイコンが配されており、荘厳な雰囲気が漂っています。拝観料300円、火~金のみ一般公開。

【WebSite】http://www.geocities.jp/ynicojp/

聖橋

聖橋口すぐ、ホーム上。コメント準備中。

湯島聖堂

湯島聖堂(1)  湯島聖堂(2)

聖橋口から聖橋を渡り、徒歩2分。コメント準備中。

【WebSite】http://www.seido.or.jp/

【写真】湯島聖堂。いずれも2005年1月9日撮影。

神田神社(神田明神)

神田明神(1) 神田明神(2)

聖橋口から聖橋を渡り、最初の交差点を右折、徒歩4分。コメント準備中。

【WebSite】http://www.kandamyoujin.or.jp/

【写真】神田明神。いずれも2005年1月9日撮影。

東京都水道歴史館

御茶ノ水橋口から順天堂医院方向へ進み、徒歩6分。コメント準備中。

日本サッカーミュージアム【未訪】

御茶ノ水橋口から、東京医歯大と順天堂医院の間を北へ進み、徒歩6分。コメント準備中。

【URL】http://www.11plus.jp/

明治大学博物館

御茶ノ水橋口から南へ、徒歩2分。コメント準備中。

【URL】http://www.meiji.ac.jp/museum/

その他

  • 第3回「関東の駅百選」(運輸省関東運輸局)選定駅。

  1. 安藤恵一郎「鉄道と建築」『鉄道ピクトリアル』No.519(1989年11月号)電気車研究会、13ページ。

《乗り換え》東京地下鉄-丸ノ内線千代田線:新御茶ノ水

2014年5月20日(最終更新)

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