これまで柏市北部地区には鉄道がなく、このため通勤通学者の在住がごく限定されたものになっていましたが、これを大きく変えることになると期待されているのが、この柏の葉キャンパス駅です。
高架上のホームに相対式ホーム2面2線が設けられており、高架下の地平にコンコースと改札口があります。駅舎は、都営大江戸線飯田橋駅や九州新幹線新水俣駅を手がけた渡辺誠(アーキテツクツオフィス)によるもので、柏たなかと同じ。流山セントラルパークと同様のハイブリッド構造で、すっきりした外観に仕上がっています。改札口の向かいにはショッピングセンター「TXアベニュー」があります。
改札を出ると、左側(西側)と右側(東側)にそれぞれ出口があり、別個にロータリーが整備されています。西口直近には複合大型商業施設「ららぽーと」が立地しており、駅利用者の買い物の便はここで事足りるのでしょう。そのせいか、ほかには商業施設の類はあまり進出していないようです。また、つくばエクスプレス開通時までは、西側にある柏の葉、東側にある松葉の両地区に挟まれた空間地帯でもあり、開発がほとんど進んでいなかったため、駅直近の住宅もあまり多くはありません。
駅の西側にある柏の葉地区には広大な柏の葉公園があり、陸上競技場ではサッカーJリーグなどの試合も行われ、試合開催日には多くの利用者で駅が埋まります。また、駅からほど近い位置にある千葉大学環境健康フィールド科学センターをはじめ、東京大学柏の葉キャンパス、科学警察研究所、国立がんセンターなど理工系の郊外型研究所が徒歩圏内に多数立地しています。もっとも、学生が多く出入りするタイプの機関ではなく、学生街らしきものが形成されているわけではありません。
停車列車 [2010年2月現在]
区間快速が停車します。
乗り場
西側から順に、1番線、2番線となります。
- 1.下り 守谷、つくば方面
- 2.上り 北千住、秋葉原方面
駅名の由来
駅西側にある「柏の葉」地区にある研究都市→「キャンパス」からイメージされたものと思われます。一般的に、現在の日本語で「××キャンパス」という場合、ある組織(大学、研究機関等)の「××」にある「キャンパス」を指すのですが、この駅名はその一般的な用法と異なった命名になっており、「キャンパス」という用語の使用法について違和感が拭えません。「柏の葉」自体はともかく、この「キャンパス」は蛇足のように思えるのですが。
歴史
- 【2005年8月24日】 開業。
周辺の見どころ
確認中。