西幡豆は、幡豆町役場の最寄り駅で、幡豆町の中心部に位置している駅です。もっとも、蒲郡線のほかの駅と同様、ここ30年の間に利用者数は約7割減少しており、かつての賑やかさが嘘のような状況ではあります。
島式ホーム1面2線から成る交換可能駅で、吉良吉田方にある構内踏切をわたり、北側に置かれている駅本屋へ連絡しています。細いホームながら、屋根の支柱が妙に堂々とそびえ立っているような印象を与えます。
駅舎は木造平屋建てで、町の玄関駅としてはずいぶんコンパクトなものです。下見板貼りに小さな軒、片流れの屋根など、昭和初期の建物らしい温かみのある造形です。当然のように無人化されていますが、待合室内には地元の人が描いた絵が掲げられ、ていねいに扱われているようです。駅舎の中には自動券売機が設置されていました。また、駅とは別棟に、古色蒼然たる便所があります。
駅周辺には古くからの商店街が形成されていますが、時間帯のせいか、はたまたいつもそうなのか、私が下車したときには人影もまばらでした。
乗り場
番線表示は未確認です。
- (南側)蒲郡線下り 西浦、蒲郡方面
- (北側)蒲郡線上り 吉良吉田方面
駅名の由来
駅名の西幡豆は、幡豆町を構成する大字(鳥羽、西幡豆、寺部、東幡豆)のうち駅の所在地からとったものです。幡豆の地名は古くからのものですが、その由来には諸説あり定かではありません。
歴史
三河鉄道によって設置された駅です。
- 【1936年7月24日】 三河鉄道の三河鳥羽-三河鹿島が延長開業された際に、開業。
周辺の見どころ
確認中。