谷間をずっとあえぎあえぎ走ってきた電車が、向きを西へ変えて開けた場所に出ると、そこは終着駅のある下仁田の盆地です。
頭端式ホーム1面2線と側線から成っています。上信電鉄は、その名のとおり信州への路線延長を目指して着工された路線ですが、この下仁田から先への延長は目処がまったく立たなかったのでしょう、いかにも終着駅らしいつくりになっています。
駅舎は木造平屋建の横長で、ほかの駅にくらべてガラス窓が多用されています。このため採光がよく、また天井の羽目板が白く塗られていることもあって、明るくなっています。玄関を入ってすぐ右手が待合室となっており、ベンチが並んでいます。自動券売機が設置されているほか、窓口では記念乗車券類なども発売されています。
駅のホームは駅舎よりも少し低いところにあり、改札を入ると階段を下りて列車へ向かうことになります。階段の脇にはスロープがありますが、車いすで利用するには傾斜が急で、おそらく自転車持ち込みに対応したものでしょう。
ケーブルカーを除くローカル駅では珍しく、入口と出口が分離されています。列車から降りた乗客は駅舎脇にある改札口で乗車券を駅員に渡し、降車客がいなくなると出口をクローズ、しかるのちに乗車客の改札を入口にて行うというステップを踏んでいます。かつては、下車客と乗車客を分けて扱う必要があるほどの乗客があったということなのでしょうか。ただし、厳密な列車別改札が行われているというわけでは必ずしもないようです。
ホームは島式で、この両脇に列車が入るほか、側線も広がっており、現在では使われなくなった貨車など、さまざまな車両が留置されています。貨物営業を行っていた当時のホームが残るほか、駅の南側に並ぶ大きな倉庫を見ると、駅が流通の一大拠点だった時代を彷彿とさせます。
下仁田はコンニャクの名産地として名高く、町中にもコンニャクの販売店を多く見受けましたが、私が訪問したときにはシャッターを降ろしたままとなっている店舗が並んでいました。
乗り場
確認中。
駅名の由来
確認中。
歴史
詳細は確認中。
- 【1897年9月8日】 開業。
周辺の見どころ
確認中。
その他
- 第3回「関東の駅百選」(運輸省関東運輸局)選定駅。