西尾市の北部市街地に設けられている、高架上の駅です。乗降客数は西尾線最少ですが、市街地にあるため廃止を免れたという経緯があります。利用者が少ないのは、西尾口は30分間隔の普通列車しか停まらない一方、0.8kmしか離れていない西尾駅は全列車が停車し設備も充実しているためでしょう。
ホームは高架上に片面のみが設けられていますが、相対式ホーム2面2線に改造可能なつくりになっています。なお、西尾口を出てすぐ南側(吉良吉田方)から複線となり、この複線区間は西尾駅まで続いています。駅集中管理システムによって遠隔管理されている無人駅で、改札口は地平の高架下に設けられています。
駅の周辺は、住宅地区とも工業地区ともつかない曖昧な地域ですが、駅の北西側には大型商業施設が多数立地しており、自動車の行き来が盛んです。いちおう市街地の中に入っていることもあって、人通りもそれなりにあります。
停車列車 [2011年12月現在]
普通列車のみが停車します。
駅名の由来
特記事項なし。
歴史
戦前の一時期は安城方面からの路線と岡崎方面からのジャンクションで、複雑な路線改廃を経てきた駅です。
- 【1911年10月30日】 西尾鉄道により岡崎新(現在は廃止)-(旧)西尾間が開業、この時点では駅未設置。
- 【1928年8月5日】 碧海電気鉄道により米津-碧電西尾口間が開業し、碧電西尾口駅開業。
- 【1928年10月1日】 碧海電気鉄道により碧電西尾口-西尾間が開業し、中間駅となります。いっぽう、愛知電気鉄道(←西尾鉄道)により西尾口駅が設置され、接続駅となります。
- 【1935年8月1日】 愛知電気鉄道と名岐鉄道が合併して名古屋鉄道発足、碧海電気鉄道と名鉄(旧)西尾線の駅となります。
- 【1943年12月15日】 この日かぎりで名鉄西尾線の福岡町-西尾間が休止[1]。
- 【1944年3月1日】 碧海電気鉄道が名鉄に合併、この際に駅名を「西尾口」に変更[2]。
- 【1959年11月24日】 この日かぎりで福岡町-西尾間が正式に廃止。
周辺の見どころ
確認中。
- 『日本鉄道旅行地図帳 7 東海』2008年、新潮社、44ページ。
- 前掲書、45ページ。