ホームは少し高いところに

馬来田

まくた　Makuta

STATION PROFILE

木更津から東へ進んできた久留里線は、東横田の先で南東側へと向きを変えていきます。しかし、車窓風景は大きく変わることなく、田園地帯の中を走っていきます。

馬来田駅は、以前は交換可能だった駅で、現在では1面1線ですが対向ホームは今でもよく残っており、また側線が残っています。ホームは築堤上の少し高いところにあるため、駅舎を入ってから正面の階段を上る、あるいは右手のスロープでホームへ上がることになります。

駅舎は木造平屋建てで、板張りの風格あるものです。久留里線には、馬来田以外にも横田や久留里、上総亀山に木造駅舎がありますが、馬来田は開通当初の雰囲気をいちばんよく残しています。

列車交換が廃止された際に無人化され、その後簡易委託駅となっていますが、私が駅に訪れた際には人はいませんでした。久留里線内の無人駅には乗車駅証明書発行機がホームまたは待合室に立っていますが、馬来田駅では自動券売機のように壁面に設置されていました。

駅の周辺には民家が集まっているほか、商店や金融機関も立地しています。

馬来田の地名は古代に遡り、『古事記』にはこの一帯を治める支配階層として馬来田国造が置かれていた旨の記述があります。

千葉県営鉄道によって木更津－久留里間が開通した際に設置された駅です。

確認中。

2007年1月18日