人気の無い地域を越えて
大平の先で、津軽線は人跡稀なる小国峠を越えていきます。進めど進めど山林ばかりが続く区間ですが、川が形成した沢に沿って行くため、案外退屈しません。比較的長いトンネルを越えて今別町に入り坂を下り、右側に海峡線が見えてくるようになると、津軽二股駅に到着します。
大平の先で、津軽線は人跡稀なる小国峠を越えていきます。進めど進めど山林ばかりが続く区間ですが、川が形成した沢に沿って行くため、案外退屈しません。比較的長いトンネルを越えて今別町に入り坂を下り、右側に海峡線が見えてくるようになると、津軽二股駅に到着します。
島式ホーム1面1線があるのみのシンプルな無人駅です。かつては今別とほぼ同型の駅舎がありましたが、現在では影も形もなく、待合室も設置されていません。
北海道新幹線の奥津軽いまべつ駅が近接しており乗り換えが可能ですが、営業上は別の駅であり、両者を同一と見なす特例(選択乗車等)も設けられていません。
駅への出入りは、ホーム中ほど青森側にある、小ぶりな階段で地平と行き来します。この程度であればスロープ化できそうな気もするのですが。
海峡線津軽今別駅が隣接していた当時は、津軽二股駅ホームすぐ脇に津軽線の踏切があり、ここから津軽今別駅への通路が延びる形で、3分もあれば乗換え可能な構造になっていました。踏切脇には「津軽二股駅」の表示があったものの「津軽今別駅」の表示はなく、相互の駅が微妙な関係にあったような印象でした。
新幹線開業に先立って津軽今別駅は廃止されましたが、同駅廃止後もこの形態はあまり変わっていないようで、2016年4月に訪問したときには踏切にロープが張られて通れなくなっているだけでした。もっとも、通路の入口は封鎖されています。
津軽二股駅ホームの青森方の端に立つと、北海道新幹線新函館北斗開業時に設置された、奥津軽いまべつ駅がよく見えます。奥津軽いまべつ駅の駅施設は橋上駅舎ですが、津軽線も大きくまたぐ形になっています。
津軽二股駅から新幹線へ乗り換えるには、駅前広場に設けられている駐車場脇に設けられた屋根付きの通路を通っていくことになります。ただし新幹線側から見ると、津軽二股駅への連絡通路というよりは、後述の道の駅への連絡通路というほうが妥当かもしれません。
新幹線駅である奥津軽いまべつ駅への連絡通路で上の階に上ると、津軽二股駅を上から見ることができます。【写真8】のとおり、線路が屈曲しており、同駅ホームが島式ホームとして設計されていたことが見て取れます。
駅の西側に隣接して設けられた「道の駅いまべつ」が事実上の待合場所となっています。なお、道の駅ではJRの乗車券類は販売しておらず、車掌から切符を買うことになります(津軽線はワンマン化されていません)。
この地を流れる今別川に支流が合流しており、そこに集落が形成されたことから付いた地名と思われます。
津軽線全通時に設置された駅です。
確認中。
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