再び谷が迫ったところに
奥中山高原の先で、再び谷が迫るようになると、ほどなく小繋駅になります。入会権紛争で有名な「小繋事件」の舞台となった土地です。
奥中山高原の先で、再び谷が迫るようになると、ほどなく小繋駅になります。入会権紛争で有名な「小繋事件」の舞台となった土地です。
構内は広く、側線が一応現在も残ってはいますが、実際に使われているのは2面3線のみです。かつてはこの駅も運転上の拠点として利用されていたのでしょうが、今となっては単編成の電車が淡々と進むのみです。
上り下り両ホームとも、いったん跨線橋を通って線路を東側へ横断し、また地平に下りて出口にいたる形状になっています。
跨線橋を下りると、正面に「出口」と書かれた掲示があり、ここから脇を通って外に向かうことができます。有人駅だった当時は、ここで改札が行われていたのでしょう。
ここを正面に向かうと駅舎に入りますが、小繋駅は終日無人になっています。
小繋駅は、映画「待合室」の舞台となった駅といいます[1]。この映画のファンによるものか、待合室には寄せ書きのようなものが掲げられていました。また、ライティングテーブルや木のベンチなどが置かれており、完全な待合室とはいえ、ゆったり過ごすことができるようになっています。
駅舎を出て正面のスペースは駐車場となっているほか、駐輪場も設けられています。かつては給水塔など、峠越えをする蒸気機関車用の設備がたくさん並んでいたはずですが、今となっては跡形もありません。
駅を出るとすぐに国道4号線が走っています。駅前には小商店が一軒あるほか、「里やま市場」という地元の産品を販売している施設があります。
東側(駅本屋側)から順に、1番線、3番線となります。2番線は架線が外され、使われていません。
確認中。
前身は給水所として開設されました。
駅正面すぐ。地元で生産された農産物などの販売を行っているほか、飲食も可能です。小繋駅の乗車券委託販売も行っています。
【Map】OpenStreetMap / Google Map / Mapion