長らく「小郡」の駅名で親しまれてきた、山陽新幹線の山口への玄関駅で、南側の高架ホームが新幹線、北側の地平ホームが在来線となっています。駅の北東には、数多くの車両が留置されています。出口は南北にありますが、いずれの駅舎も、横長2階建ての平凡なもの。
町そのものはさほど大きくはありませんが、交通の要衝として発展してきました。駅前にはホテルなどが多く、乗降客数は山口県内でもかなりありますが、これは新幹線から山口・萩方面への鉄道でのアクセスがよくないことも一因でしょう。この新山口駅から山口方面へ、SL列車「やまぐち」号が運転されていますが、これは国鉄の蒸気機関車動態保存第1号でした。
歴史
山陽鉄道の手により、1900年12月、三田尻-厚狭が開通した際に設置されました。山口線は1913年2月20日(全通は1923年4月1日)、宇部線は1925年3月6日に開通しています。さらに、山陽新幹線が1975年3月に開通し、一定数の「ひかり」が停車しました。
2003年10月1日のダイヤ改正で、それまでの「小郡」から新山口へと改称されました。小郡駅の開業は1900年12月と、1913年2月開業の山口駅よりもずっと古いのに「新」がつくという、何とも不自然な駅名になっていますが、「新」は新幹線の頭文字という意味があるのでしょう。山陽本線では両隣の四辻・嘉川の両駅は山口市に編入されているいっぽう、この駅が長らく山口市外にあったのは、小郡町が山口市への編入に抵抗してきたことを示していますが、2005年10月3日に新・山口市に合併しました。
- 1901年5月27日
- 開業。
- 2006年3月31日
- この日かぎりでJR貨物新山口駅廃止[1]。
- 2015年10月3日
- 橋上駅舎および南北自由通路供用開始[2]。