阪堺電気軌道

大阪市南部から堺市にかけて2路線の路面電車を運営する企業で(本社:大阪府大阪市住吉区)、南海の完全子会社です。

大阪市電や阪神北大阪線が全廃された現在、大阪に残っている唯一の路面電車です。運行しているのは、阪堺線と上町線の2線ですが、このうち阪堺線の堺市内区間については、採算性の悪化に伴い廃止論が出ています。運賃は2区間制になっていますが、2006年10月1日から2か月間、全区間を1区間運賃に統一する社会実験が行われています。

現在の阪堺電気軌道は、南海の阪堺線と上町線が、1980年12月に分離されたものです。阪堺線の前身は(旧)阪堺電気軌道(1915年6月南海に合併)、上町線の前身は大阪馬車鉄道(大阪電車鉄道、浪速電車軌道を経て1909年12月南海に合併)です。このほか、堺市内の宿院-大浜、大阪市南東部の今池-平野にも路線を有していましたが、前者は戦時中に休止となりそのまま廃止、後者は地下鉄谷町線開通によって1980年11月に廃止されています。

(2006年10月14日)

【Link】 阪堺電気軌道公式Webサイト

★1989年3月28日、浜寺公園にて完乗。2006年2月5日、船尾にて全駅乗降(その後開業駅も乗降済み)。

日本橋電気街や新世界にほど近い恵美須町をターミナルとし、住吉大社の脇をかすめ、大和川をわたり堺市内では中心部を貫くという、都市内移動と都市間連絡の二つの側面をあわせもつ路面電車で、全長は14.1kmです。このうち東玉出から住吉鳥居前の南側までの区間、および綾ノ町-御陵前は併用軌道となっていますが、前者は車道と軌道が渾然一体となっているいっぽう、後者はセンターレザベーション化され車道と軌道が明確に区分されています。

阪堺電気軌道には、他に天王寺駅前から住吉公園までを結ぶ上町線がありますが、繁華街と高級住宅地を経由している上町線とは異なり、あいりん地区から大阪の下町を経て堺の市街地までを通り、車窓の変化が大きい路線です。

このうち堺市内については乗客数が伸び悩んでおり、阪堺電気軌道は堺市内区間の廃止を含めた提案を堺市に対して行っています。その一方で、堺市は同市を東西に結ぶLRT建設構想があり、阪堺線との連携というプランもあり、支援団体の立ち上げなどの動きが見られます。

(2006年3月13日)

駅一覧

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乗車履歴

  • 恵美須町-浜寺駅前 1989年3月28日

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乗車履歴

  • 天王寺駅前-住吉公園 1986年

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