肥薩線と吉都線との分岐駅です。
列車を蒸気機関車が牽引していた時代には、急峻な山越えをする前後の拠点駅として、多くの職員が常駐していました。駅構内も非常に広く、多数の列車が行き来していたさまがうかがえます。現在は大きな構内を完全に持てあましており、長大ホームや立派な鉄筋2階建ての駅舎も分不相応にしか見えません。長らく、隼人方面に多数の側線が広がり、蒸気機関車時代を彷彿とさせる各種の施設が残っていましたが、2005年3月に訪問した際には、それらの多くは消え失せていました。
駅周辺は、人家が散在しているものの市街地の体をなしていません。霧島連山をよく望める位置にあり、近くには峠越えをしていた蒸気機関車が保存されています。吉松町役場を中心とした市街地は、駅の東側を流れる川内川の対岸に広がっています。