砂にまぎれそうな片面ホームのみの駅

南羽咋

みなみはくい Minamihakui
南羽咋駅
▲南羽咋駅《2014年5月23日撮影》

細いホームに待合室

南羽咋駅ホーム
【写真1】南羽咋駅ホーム。《2014年5月23日撮影》

住宅と畑が混在する中に設けられた、片面ホームのみの駅です。細いホームの上に待合室がありますが、駅舎はありません。

駅前には細い道路が通じるのみ

南羽咋駅駅前
【写真2】南羽咋駅駅前。《2014年5月23日撮影》

駅を出ると、自動車の行き違いが難しい程度の幅員の道路があるのみで、ほかにはこれといったものが見当たらず、駅前らしい雰囲気とはほど遠い印象を受けます。

駅名は南羽咋で、その名のとおり羽咋市の南端付近に位置していますが、実際には旧志雄町の中心部に近い場所にあります。駅の周辺は海岸沿いの砂の多い一帯で、周辺には低木が多く立っており、このためやや見通しのききにくい風景が続きます。

停車列車 [2015年3月現在]

普通列車のみが停車します。

駅名の由来

確認中。

歴史

戦後になってから設置された駅です。

1960年2月10日
国鉄七尾線の敷浪-羽咋間に、新駅として南羽咋駅開業。当初から旅客のみの取扱いでした。
1987年4月1日
国鉄の分割民営化に伴い、JR西日本の駅となります。

周辺の見どころ

確認中。

◆ミニコラム◆ 日本唯一、車の走れる砂浜道路

どことなく土地が砂っぽいことからもわかるとおり、南羽咋駅は海岸に近い場所にあるのですが、この南羽咋駅から西1.5kmほどのところに、「千里浜なぎさドライブウェイ」と呼ばれる道路が通っています。

千里浜なぎさドライブウェイは、舗装されていない砂浜の上を、車種を問わず車がじかに走ることができる道路です。これは、砂の粒が細かいうえに海水を含んで引き締まっているため、自動車の荷重に耐えるためといわれます。ただし、砂浜全体を車で通れるわけではなく、端のほうに寄ると、ずぶずぶと沈んでしまうこともあります。にっちもさっちもいかなくなり、ロードサービスのお世話になるドライバーも見られます。

理屈はさておき、西側に広がる水平線を見ながら、一面の砂浜を進んでいける体験をできるのは、ここだけ。砂浜のところどころに道路標識が立っていたりするのはご愛嬌。羽咋近辺を車で行き来する機会があれば、いやない場合でも、ぜひ一度は通ってみたい道路です。手軽に体験するには、羽咋駅からのタクシーがお勧めです。

なお、砂浜の浸食が進行しており、千里浜海岸の幅は年々小さくなっているとのこと。行くなら今、なのかも。

このページの先頭へ