長野方面と屋代方面との接続駅で、車両基地を備えた長野電鉄の拠点駅です。全系統の全列車が停車する有人駅です。全部で3面5線となっていますが、このうち駅舎側のホームは使われておらず、実質的には2面4線となっています。
立派な橋上駅舎を備えていますが、駅の改札口は線路と平行に設けられており、出口は南東側にのみ設けられています。橋上駅舎のメリットのひとつに線路の両側からアクセスできるようにすることがあるのですが、このため北西側に駅から直接出ることはできず、いったん駅の外に出て自由通路を渡ることになります。今となってはやや古さを感じさせるデザインですが、さほど老朽化することもなく、都市の玄関駅として十分な存在感を示しています。
2階にあるコンコースには切符売り場のほか、待合室が設けられています。改札口の上にはLED表示の列車案内表示器が設置されています。また私が下車したときには、地元の特産品がワゴンで販売されていました。
3・4番ホームの長野/屋代方には、古いポイントや動輪などが並べられていますが、本当に“並べられている”のみで、展示されているという感じではありません。かつて使われていたものを利用者に展示するのであれば、例えば小布施にある「ながでん電車の広場」などで整理するほうがよいのではとも思うのですが。
駅前は広場になっており、路線バスが発着しています。駅正面から商店街が延びているほか、駅を出て左手すぐには大手商業施設があります。また駅近くには複数の高校が立地していることもあり、須坂市の玄関口として機能しています。須坂は江戸時代に須坂藩の拠点として栄えた陣屋町で、現在は「蔵の町」を標榜しています。
停車列車 [2011年2月13日現在]
すべての列車が停車します。
乗り場
確認中。
駅名の由来
須坂の地名は、市内にある古社・墨坂神社に由来するという説が有力です。
歴史
河東鉄道が屋代-須坂を開通させた際に設置された駅です。信州中野へは1923年3月26日に延長され、権堂へは長野電気鉄道の手によって1926年6月28日に開業しました。
- 【1922年6月10日】 河東鉄道の屋代-須坂間が開通し、須坂駅開業。
- 【1923年3月26日】 須坂-信州中野間が開通、中間駅となります。
- 【1926年6月28日】 長野電気鉄道の須坂-権堂間が開通、接続駅となります。
- 【1926年9月30日】 長野電気鉄道が河東鉄道に合併し、長野電鉄の駅となります。
周辺の見どころ
傘鉾会館
駅から東へ、徒歩5分。須坂で行われる「祇園祭」で繰り出される、2段の笠鉾11基と屋台4台を収蔵、展示しています。無休、無料(企画展開催時は有料)。
【URL】http://www.city.suzaka.nagano.jp/bunka/kasabokohall.htm
須坂クラシック美術館【未訪】
駅から南東へ、徒歩4分。須坂藩御用達の呉服商であった旧牧家住宅(須坂市指定有形文化財)を用いた美術館です。日本画家・岡信孝寄贈の古民芸コレクション2,000点を収蔵、展示しています。木休館、300円。
【URL】http://www.city.suzaka.nagano.jp/bunka/classic.htm
田中本家博物館【未訪】
駅から南東へ、徒歩18分。須坂の豪商であった田中本家住宅を用い、その所蔵品を展示しています。火休館、700円。