三木市旧市街地のほぼ中心部に位置する地平駅です。
上下線でホームは完全に分離されています。かつては下り線に駅舎が接し、上り線との間は構内踏切で連絡していましたが、現在では構内踏切が廃止され、上下線で別々の改札が用意されています。
立派な駅舎を構えるのは下り線で、木造モルタル平屋ながら、かつてこの駅が終着駅だったころの雰囲気をよく残す、いい感じの駅舎が残っています。軒の部分に改修された跡がありますが、以前は大きな看板が掛けられていたのでしょうか。駅舎の脇には、「神戸電鉄 三木駅」という縦書きの看板が立っており、駅というよりも旅館か店舗のような風情です。
いっぽう、上り線側は、自動改札機と自動券売機があるのみの、ごくシンプルなものです。
この駅も、ご多分に漏れず無人化(遠隔管理)されています。
駅前にはまとまった繁華街が形成されているわけではなく、住宅と小規模な商店が混在しています。なお、三木鉄道の三木駅へは、歩いて15分ほどかかります。なお、駅前の交差点名は「神電三木駅前」ですが、過去に「神電三木」という駅名だったことはありません。
乗り場
南から1番線、2番線となっています。
- 1.粟生線 小野、粟生方面
- 2.粟生線 志染、鈴蘭台方面
駅名の由来
三木鉄道の三木駅を参照のこと。
歴史
三木電気鉄道の手により開業し、長らく終着駅でした。小野方面へ路線が延長されて中間駅となったのは、1951年12月28日のことです。開業当初は「三木福有橋」と称しましたが、1954年1月1日に「電鉄三木」、さらに1988年4月1日に「三木」と改称しました。
長らく構内踏切で上下ホームが結ばれていましたが、ホーム4連対応に伴い2001年3月28日に構内踏切が廃止され、この際に上り駅舎の使用が開始されました。
周辺の見どころ
三木の町並み
駅から南へ美嚢川をわたり、徒歩3分。金物の町として栄えた三木の旧市街地で、金物問屋の商家などが昔のままの姿を見せています。本要寺北側一帯はきれいに整備されていますが、荒廃が進んでいる廃屋も見られます。