駅のまわりには水田が広がる
白石蔵王
しろいしざおう Shiroishizao
上りと下りが非対称
東北新幹線は、福島宮城両県境をトンネルで越えると、白石市南側の田園地帯に入り、東北本線をオーバークロスしてから白石蔵王駅に到着します。東北本線では、営業キロ設定や選択乗車などでは白石駅が対応駅となっています。
新幹線単独の高架駅で、コンコースと改札口が地平に、ホームが3階部分に設けられています。かつては各駅停車タイプの便のみが停車していましたが、その後東京方面から仙台止まりとなる便が停車するようになり、当駅を利用する際の利便性は向上しています。
下りホームは片面、上りホームは島式の2面3線で、このほかに中央に通過線が設けられています。2011年7月現在、ホームドアは設置されていませんでした。
こけしと甲冑がお出迎え
ホームから地平に下りると、改札内にはこけしと甲冑が飾られていました。
自動改札機は2基のみ
コンコースには、「みどりの窓口」や待合室、売店のほかが入っています。自動改札機はわずか2機で、列車の発着間際には人が滞留しそうですが、実際の需要ではこれでまかなえるのでしょうか。
コンコースの天井が高く
高架で2階部分が使われていないこともあってか、コンコースの天井が非常に高くなっています。このため圧迫感が軽減されている反面、上からつり下げられている案内表示がいささか間抜けな状態に見えています。
温麺のスタンドも
コンコースには「お食事コーナー」なるスペースがあり、白石という土地柄を反映して、そばならぬ温麺(うーめん)のスタンドがあります。
駅前には大きな駐車場が整備
駅の西口に正面出口があり、ロータリーが整備されているほか、大きな駐車場が設けられています。駅前にはホテルが建っているものの基本的には住宅地で、また東側には水田が広がっています。
停車列車 [2011年7月現在]
「はやぶさ」「はやて・こまち」は停車しません。また、一部の「やまびこ」も通過します。
駅名の由来
建設当時の仮称は「新白石」でしたが、蔵王への観光輸送を考慮したためか、現在の地名で開業しています。
歴史
東北新幹線が開業した際に新設された駅です。
- 1982年6月23日
- 東北新幹線の大宮-盛岡間開業時に、白石蔵王駅開業。
- 1987年4月1日
- 国鉄の分割民営化に伴い、JR東日本の駅となります。
- 2011年3月11日
- 東日本大震災が発生、東北新幹線などが大規模に運休。
- 2011年4月25日
- 東北新幹線・福島-仙台間が復旧、運転再開。