那須の玄関口の座を射止めた駅

那須塩原

なすしおばら
Nasushiobara
那須塩原駅
2020年2月21日

在来線ホームは地平

那須塩原駅在来線ホーム(奥は東京方)
写真1那須塩原駅在来線ホーム(奥は東京方)。2020年2月21日

那須は、首都圏の避暑地であり那須御用邸が存在していることで有名ですが、もともと那須への玄関口は、隣接する西那須野、黒磯の両駅で、特急や急行はこれらの駅に停車していました。ところが東北新幹線が開通して新幹線の駅が当駅に設置されると、首都圏から那須への移動はここ那須塩原が拠点になり、一気に那須への玄関駅に“出世”したことになります。

在来線ホームは地平に、新幹線ホームは高架にあり、駅舎は新幹線高架下に設けられています。

駅舎との間は跨線橋

那須塩原駅在来線ホーム(奥は黒磯方)
写真2那須塩原駅在来線ホーム(奥は黒磯方)。2020年2月21日

東北線は2面3線から成り、駅舎との間は跨線橋で連絡しています。【写真2】で2階部分を左右に横切っているのは東西自由通路で、在来線から東口へ出る場合、ホームからまず西側の駅舎へ行って改札を出て、そこから北へ回って自由通路を通り、東口へ抜ける、という“のの字”を描くルートを通ることになります。

一方の新幹線は、2面3線(下りが2線)および通過線が2線という、新幹線型配線になっています。かつて「なすの」は東京-那須塩原間の区間列車の名称でしたが、現在では郡山までの運転となっている便が多くなっています。

跨線橋は割と広め

那須塩原駅跨線橋
写真3那須塩原駅跨線橋。2020年2月21日

在来線ホームと駅舎を結ぶ跨線橋は比較的広めになっています。東京方面から那須へ向かう人は新幹線ですぐ下車してしまうパターンが多いと思われ、当駅で新幹線と在来線を乗り継ぐ人はそれほど多くはなく、地域移動の需要プラスアルファと考えれば、十分な設備と思われます。

自動改札機は最小限

那須塩原駅在来線改札口
写真4那須塩原駅在来線改札口。2020年2月21日

在来線の改札口には自動改札機が入っていますが、入場専用1基、出場専用1基と、最小限にとどめられています。

新幹線改札には有人窓口なし

那須塩原駅新幹線改札口
写真5那須塩原駅新幹線改札口。2020年2月21日

一方新幹線の改札口は、在来線改札口と直角に向き合う位置にあり、4基の自動改札機が設置されています。こちらには有人窓口はなく、窓口対応が必要な場合は、木の柵で囲まれたエリアを通って在来線改札口の有人窓口へ向かうことになります。しかし【写真5】の「宇都宮線(東北線)」の掲示では、在来線の乗車券だけで新幹線自動改札に入りそうになってしまいそうですが、大丈夫なのでしょうか。

コンコースの空間は明快

那須塩原駅コンコース
写真6那須塩原駅コンコース。2020年2月21日

改札口のある高架下2階コンコースには、「みどりの窓口」や待合室、案内所、売店などが一通りそろっており、機能的には明快な空間に仕上がっています。

西口にカエルの像

那須塩原駅西口に置かれているカエル像
写真7那須塩原駅西口に置かれているカエル像。2020年2月21日

那須高原側に向かう西口側に、かわいいカエルの像が置かれていました。「無事カエル」ということなのでしょうが、「すぐカエル」というフレーズが頭に浮かんでしまいました。

那須御用邸へ向かう皇族利用のため、貴賓室が設けられています。

駅前には大きな広場

那須塩原駅西口駅前
写真8那須塩原駅西口駅前。2020年2月21日

西口駅前には大きな広場が整備されており、ロータリーにはタクシーの発着場や路線バスの停留所が設けられています。

西那須野や黒磯とは異なり、駅前市街地はまばらで、町の規模は小さめです。

東口は地元住民用

那須塩原駅東口
写真9那須塩原駅東口。2020年2月21日

一方、那須高原に背を向けた格好になる東口は、前述のとおり、2階コンコースから在来線の上を横切って東に出た先になります。駅前には小ぶりなロータリーがあり、こちらにも路線バスが発着していますが、観光客の姿はほとんどなく、生活に密着した空間です。

東口は静か

那須塩原駅東口駅前
写真10那須塩原駅東口駅前。2020年2月21日

駅前には商店が数戸ある他は住宅が建っているのみで、静かな一帯です。

停車列車 [2020年6月現在]

東北線(宇都宮線)

小山以北では、全便が各駅に停車します。

東北新幹線

福島以南各駅に停車する「やまびこ」「つばさ」および「なすの」が停車します。

  • 「やまびこ」「つばさ」「なすの」 函館那須塩原新白河

乗り場

基本的に西から順に1番線、2番線…となります。

  • 1-2.東北新幹線下り 仙台、盛岡方面
  • 5.東北新幹線上り 大宮、東京方面
  • 7.東北線下り 黒磯、福島方面
  • 8.(東北線)
  • 9.東北線上り 宇都宮、東京方面

駅名の由来

確認中。

歴史

日本鉄道時代からの駅です。

略年表(クリックまたはタップで開閉)
1886年(明治19年)12月1日
日本鉄道によって那須(現、西那須野)-黒磯間が開通。この時点では駅未設置。
1898年(明治31年)11月28日
「東那須野(ひがしなすの)」駅開業。
1906年(明治39年)11月1日
日本鉄道が国有化され、官設鉄道(逓信省帝国鉄道庁)の駅となります。
1963年(昭和38年)9月9日
この日限りで貨物営業廃止。
1982年(昭和57年)6月23日
東北新幹線の大宮-盛岡間開通時に駅設置。これにあわせて、駅名を「那須塩原」へ改称。
1987年(昭和62年)4月1日
国鉄の分割民営化に伴い、JR東日本の駅となります。
2011年(平成23年)3月11日
東日本大震災が発生、東北本線、東北新幹線などが大規模に運休(東北本線黒磯以南、東北新幹線那須塩原以南は早期に復旧)。
2011年(平成23年)4月12日
東北新幹線・那須塩原-福島間が復旧、運転再開。

駅周辺

確認中。

近隣の見どころ

確認中。

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