2019年10月12日の台風19号に伴う水害のため、磐越東線は全区間が運休となっています。(2019年10月30日現在)
新幹線と在来線の乗り換えが盛んに
東北本線と磐越西線、磐越東線とが集まる交通の要衝です。また、水郡線の列車も、全便が郡山まで乗り入れてきます。特に、東北新幹線と磐越西線の乗り換えが多く、磐越西線列車の到着時刻前後はコンコースが混雑します。
コンコースは、東北新幹線が2階、在来線が1階となっており、それぞれ別々の改札口が用意されています。なお「みどりの窓口」は2階にのみ設けられています。現在の駅舎は、東北新幹線の開通を見据えて1975年10月1日より利用開始されたものです。
東北新幹線の乗り場は3階にあり、島式ホームと単式ホームの2面3線から成るほか、通過線が2線設けられています。
在来線ホームは地上にあります。このうち水郡線は、東北本線ホームの黒磯方面に切り欠き式のホームが用意されています。各ホームは、跨線橋(東北新幹線乗り場とも連絡)および地下道で連絡しています。
関西本線の郡山駅(奈良県大和郡山市)と区別するため、JRの乗車券類では「(北)郡山」と表示されます。「(北)」は東北本線を指します。
駅は郡山市の市街地東端に位置しており、駅正面の道路沿いには金融機関や公共機関が多く並んでいます。
西側から順に、在来線は1番線、2番線…、新幹線は11番線、12番線…となります。なお、3番線は切り欠け式ホームです。
駅名の由来
郡山の地名は、平安初期、この地方に会津郡の郡衙(郡の役所)が置かれたことによるとされています。
歴史
日本鉄道によって、1887年7月に黒磯から延長されて開業したのがはじまりです。終着駅だった期間は短く、5か月後の同年12月15日には塩竈までの区間が開通しています。また、1898年7月26日には郡山-中山宿が開通しています。
早い段階から福島県における交通の要衝でしたが、国有化後の1914年7月21日には郡山-三春が開業、四方向へ線路が延びることになります。
略年表(クリックまたはタップで開閉)
- 1887年(明治20年)7月16日
- 日本鉄道によって黒磯-郡山間が開通、暫定終着駅となります。
- 1887年(明治20年)12月15日
- 郡山-塩竃(後の塩釜港、現在は廃止)間が開通、中間駅となります。
- 1898年(明治31年)7月26日
- 岩越鉄道によって郡山-中山宿仮停車場間が開通、日本鉄道と接続します。
- 1906年(明治39年)11月1日
- 日本鉄道および岩越鉄道が国有化され、官設鉄道の駅となります。
- 1914年(大正3年)7月21日
- 平郡西線(現、磐越東線)の三春-郡山間開通。
- 1975年(昭和50年)10月1日
- 新駅舎供用開始[1]。
- 1982年(昭和57年)6月23日
- 東北新幹線の大宮-盛岡間開通時に、郡山駅設置。
- 1987年(昭和62年)4月1日
- 国鉄の分割民営化に伴い、JR東日本およびJR貨物の駅となります。
- 2011年(平成23年)3月11日
- 東日本大震災が発生、東北本線などが大規模に運休。
- 2011年(平成23年)3月26日
- 磐越西線・郡山-津川間が復旧、運転再開。
- 2011年(平成23年)3月29日
- 東北本線・郡山-本宮間が復旧、運転再開。
- 2011年(平成23年)3月31日
- 磐越東線・郡山-船引間が復旧、運転再開。
- 2011年(平成23年)4月7日
- この日発生の余震により、再び東北本線などが大規模に運休。
- 2011年(平成23年)4月9日
- 東北本線・安積永盛-本宮間、磐越西線、磐越東線・郡山-船引間が復旧、運転再開。
- 2011年(平成23年)4月12日
- 東北新幹線・那須塩原-福島間が復旧、運転再開。
- 2019年(令和元年)10月12日
- 台風19号に伴う水害により、東北本線・新白河-岩沼間、磐越東線・全区間、磐越西線・全区間が運休(東北本線・安積永盛-本宮間は18日、磐越西線・郡山-会津若松間は15日復旧、運転再開)。