山小屋風の終着駅が観光客を見送る

東武日光

とうぶにっこう
Tōbunikkō
東武日光駅

 

ホーム側から見た東武日光駅駅舎
写真1ホーム側から見た東武日光駅駅舎。2010-05-03

外国人観光客が多数訪れる、日本を代表する観光地のひとつが日光です。東武日光線の終点である東武日光駅は、その国際的観光都市である日光の表玄関に位置します。そんな東武日光駅は、日光東照宮をイメージさせるものではまったくなく、むしろその背後に位置する高原地帯を意識した駅舎になっており、それは列車から降り立ったホームからも一目瞭然です。

東武日光線は、JR日光駅の北側をかすめてから、JR日光線から少し先に伸びている区間をオーバークロスし、JR日光駅の西側に駅を構えます。地図を見ると、JRよりも少しでもよい位置に駅を置いたらこうなりました、という印象を受けます。実際、東武は国有鉄道日光線よりも後に開通しているため、あえて回り込むように駅を設けたのでしょう。

終着駅らしく頭端式になっていますが、ここでは3面6線が、やや変則的に配置されています。すなわち、駅本屋正面右手に2面2線、正面左手に2面3線があり、それぞれの内側のホームが下今市方でつながっているというものです。短編成の普通列車などはホーム長の短い前者を、長編成の特急列車などはホーム長の長い後者を使っています。

 

東武日光駅コンコース
写真2東武日光駅コンコース。2010-05-03

コンコースは観光地の玄関口らしく、土産物や駅弁などを販売する規模の大きい売店が入っています。改札内には売店はまったくないこともあって、日曜日の午後は行列が絶えません。もちろん、駅前にも多数の土産物屋はあるため、あえてここで買う必要があるということでもありませんが。また、構内にはコーヒーショップや観光案内所があり、こちらも常に賑わいを見せています。

コンコースは2階にもあり、自由に登ることができますが、現在利用されているスペースはほとんどなく、せいぜい【写真3】のように改札口を見下ろすことができるのみです。こんなところに足を運ぶ物好きもまためったにいないようで、このあたりをうろうろしていると、いささか奇異な目で見られていたような気がしなくもありませんでした。

 

東武日光駅改札口
写真3東武日光駅改札口。右手の有人改札はオープンカウンター式になっています。2010-05-03

改札は一個所のみで、自動改札機が設置されているほか、オープンカウンター方式の有人改札が設置され、またこれとは別に、おそらく団体客を想定したと思われるノーラッチスペースが設けられています。

駅舎は、山小屋をイメージしたデザインになっており、鈍角二等辺三角形の大屋根と、前面に張り出したバルコニーに特徴があります。重心が低く接地部分が長い、安定した建物のような印象を与え、軽快かつ繊細なJR日光駅とは好対照です。なお、正面玄関側には「東武日光駅」とありますが、ホーム側から見ると「東武日光」と表現を変えているのは、何か意味があるのでしょうか。

駅前には飲食店などがずらりと並び、シックな装いの店舗が多く見られます。日光の観光地各方面へは、駅前からの路線バスを利用することになります。

停車列車

確認中。

乗り場

南側(駅本屋正面右手)から順に、1番線、2番線…となります。3番線は欠番です。

  • 1.日光線上り 快速、普通列車 下今市、浅草方面
  • 2.日光線上り 快速、普通列車 下今市、浅草方面
  • 4.日光線上り 特急、快速列車 下今市、浅草方面
  • 5.日光線上り 特急列車 下今市、浅草方面
  • 6.日光線上り 特急列車 下今市、浅草方面

駅名の由来

確認中。

歴史

ここではほかの駅とは異なり、乗り入れてくる列車にも留意して記述しました。

1929-10-01
東武下今市-東武日光が開通し、東武日光駅が開業。これにあわせて、週末に浅草(現、業平橋)-東武日光で「特急」(現在の快速に相当)の運転を開始。
1931-05-25
東京側のターミナルとして浅草雷門(現、浅草)が開業したことに伴い、「特急」を毎日運転。
2006-03-18
栗橋駅でJRと東武の連絡線が使用開始となり、JR新宿と東武日光を結ぶ特急列車が運転開始。

駅周辺

確認中。

近隣の見どころ

「日本観光図会」→「日光」をご覧ください(未記述)。

その他

  • 第4回「関東の駅百選」(国土交通省関東運輸局)選定駅。

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