高架の頭端駅から地下深くの中間駅へ

渋谷

しぶや Shibuya
渋谷駅
▲渋谷駅渋谷ヒカリエ1改札《2013年5月2日撮影》

東横線は副都心線と相互直通運転

渋谷駅東横線ホーム
【写真1】渋谷駅東横線ホーム。《2005年7月17日撮影》

東急のターミナルとして巨大な存在感を示しているのが、渋谷駅です。東横線、田園都市線ともに東京メトロと相互直通運転を行っており、島式ホームになっていること、また地下ホームになっていることから、現在では始発駅としてのターミナルらしさはまったくありませんが、駅施設の規模の大きさや利用者数などを見れば、押しも押されぬ一大ターミナルといってよいでしょう。

田園都市線の乗り場は路線開業当初から地下でしたが、東横線は長らく高架上に乗り場を構えていました。地下駅として生まれ変わったのは2013年3月のことで、一般のマスメディアにも大々的に取り上げられました。

東横線の乗り場は地下5階と非常に深い位置にあり、相互直通運転を行っている地下鉄副都心線と同一駅になっています。島式ホーム2面4線から成りますが、ホームの幅はさほど広いものではなく、列車が到着するたびに出口付近では渋滞が発生します。改札口は地下3階にありますが、改札口のある階層の通路はかなり広めになっています。宮益坂下、すなわちJR渋谷駅の東側の明治通り下にあります。

東横線渋谷駅は、著名な建築家である安藤忠雄の設計によるもので、巨大な吹き抜けを設けることで自然換気を可能にし、各所に水冷装置を設けて冷房効率を向上させるなど、自然環境への配慮がなされています。そうはいっても、利用客の動線に適したものとはいえず、特に朝夕のラッシュ時間帯には乗り換え客が長蛇の列になる箇所も少なくないのが実態です。このため、仮設通路の設置など、地下駅完成後も工事が随所で行われています。

なお、東横線が地下化される前から、この駅は先行開業していた東京メトロ副都心線の渋谷駅として利用されていました。この際、駅の管理自体は東急が担当していたため、東京メトロのみの駅にもかかわらず東急仕様の案内表示などがなされるなど、いささか不思議な状態が続いていました。

高架時代の東横線ホームはターミナルデパートとともに

高架時代の渋谷駅外観
【写真2】高架時代の渋谷駅外観。《2005年7月17日撮影》

高架時代の東横線乗り場は、山手線の内側(東側)地上2階に設置されていました。東口バスターミナルからは、巨大なかまぼこ形の大屋根と、貝をずらりと並べたような特徴ある外観が東急のターミナルを強くアピールしていました。

また、鉄道ターミナル型百貨店である東急百貨店東横店も隣接しており、利便性の高い位置にありました。鉄道会社が自社系列の百貨店をターミナルに設けるのは、関西地区の阪急梅田駅にならったもので、関東地区では最初のものです。

高架駅の跡地は鉄道の拡幅や駅ビルに

高架時代の渋谷駅ホーム
【写真3】高架時代の渋谷駅ホーム。《2005年7月17日撮影》

高架時代は4面4線の頭端式ホームがずらりと並んでおり、始発駅らしい貫禄を見せていました。

後に開業した田園都市線とは構内が分断されていることもあり、東急各駅から渋谷へ行く場合、目的地が東横線渋谷駅と田園都市線渋谷駅では、運賃が異なっているのが一般的でした。なお、地上3階にある東京メトロ銀座線渋谷駅との間は、構内がつながっていないため、改札外乗り換えとなります。

高架駅の跡地は、JR駅および銀座線駅の拡幅や、新たな駅ビルの建設用地になります。

田園都市線は半蔵門線と相互直通運転

渋谷駅田園都市線ホーム
【写真4】渋谷駅田園都市線ホーム。《2013年11月1日撮影》

一方の田園都市線乗り場は、道玄坂下ハチ公前の地下3階にあります。こちらは地下鉄半蔵門線と相互直通運転を行っていますが、島式ホーム1面2線しかなく、当然ながら乗降分離が不可能であるため、ホームは著しく混雑しています。ホームの東側で、構内連絡通路を介して東横線への乗換が可能です。

田園都市線ホームはかつて東京メトロ管理でした

東京地下鉄管理当時の渋谷駅田園都市線ホーム
【写真5】東京地下鉄管理当時の渋谷駅田園都市線ホーム。《2005年7月17日撮影》

かつては、この田園都市線乗り場は東京メトロが管理していましたが、現在では東急管理に移っています。

田園都市線駅の上にあたるハチ公前には、「青ガエル」こと東急5000系のトップナンバーである5001号がモニュメントとして置かれていますが、歴史に名を残す名車両のトップナンバーにしては粗雑に扱われていると思うのは、鉄道ファンだけでしょうか。

停車列車 [2017年5月現在]

東横線

S-TRAIN以下、すべての列車が停車します。

田園都市線

急行以下、すべての列車が停車します。

乗り場

番線は連番になっており、1-2番線が田園都市線(半蔵門線)、3-6番線が東横線(副都心線)の駅の乗り場です。

  • 1.田園都市線下り 二子玉川、中央林間方面
  • 2.東京メトロ半蔵門線 大手町、押上方面
  • 3-4.東横線下り 自由が丘、横浜方面
  • 5-6.東京メトロ副都心線 池袋、和光市、練馬方面

駅名の由来

JR東日本-山手線:渋谷を参照のこと。

歴史

最初に玉川電気鉄道(後の東急玉川線、現在は廃止)が開業し、その後に東京横浜電鉄(現、東横線)が開業しました。ここでは、戦後の東京急行電鉄に関する歴史のみを記述します(東京急行電鉄井の頭線渋谷駅は、京王井の頭線の項目を参照のこと)。

1917年8月10日
玉川電気鉄道の渋谷-道玄坂上間開通に伴い、玉川電気鉄道の渋谷駅開業。
1927年8月28日
東京横浜電鉄の渋谷-丸子多摩川(現、多摩川)間開通に伴い、東京横浜電鉄の渋谷駅開業。
1933年11月1日
東横ターミナルビル開業、高架駅となります。
1969年5月10日
この日かぎりで玉川線全線廃止。
1977年4月7日
新玉川線(現、田園都市線)の渋谷-二子玉川園(現、二子玉川)間が開通、新玉川線渋谷駅開業。
1978年8月1日
帝都高速度交通営団(現、東京地下鉄)半蔵門線の渋谷-青山一丁目間が開通、新玉川線と相互直通運転を開始します(駅管理は営団に移る)。
2008年4月
田園都市線渋谷駅の駅管理が、東京地下鉄から東急に移行。
2008年6月14日
東京地下鉄副都心線・池袋-渋谷間が開通し、東京地下鉄渋谷駅が開業(駅管理は東急が行う)。
2013年3月16日
東横線の乗り場が地下に移動、東京メトロ副都心線と相互直通運転を開始[1]

周辺の見どころ

JR東日本-山手線:渋谷を参照のこと。

  1. 東急プレスリリース「3月16日(土)に東横線のダイヤを改正します」[PDF] (2013年1月22日)。

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