貨物駅の端を間借りするように

東青森

ひがしあおもり Higashiaomori
東青森駅
▲東青森駅北口《2016年6月26日撮影》

コンテナの山を横目に見ながら

東青森駅に停車中の青森行列車
【写真1】東青森駅に停車中の青森行列車。《2016年6月26日撮影》

小柳の先でポイントを通過すると、北側に多くの線路が広がるようになります。これが東青森貨物駅で、青森における貨物ターミナルの役割を担っています。多くのコンテナや専用車が止まっているのを横目に見ながら、列車は東青森駅に到着します。

長い島式ホーム

東青森駅ホーム(奥は青森方)
【写真2】東青森駅ホーム(奥は青森方)。《2016年6月26日撮影》

島式ホーム1面2線から成る駅です。ホームを挟む2線のほか、南北それぞれに側線が広がっていますが、旅客駅としてはそれほど立派な駅というわけでもなく、むしろ国鉄時代からの長いホームが暇そうに延びています。

ホーム上には待合室

東青森駅ホーム待合室
【写真3】東青森駅ホーム待合室。《2016年6月26日撮影》

ホーム中ほど、上屋の突き当たりとなる部分には、待合室が設けられています。

自動券売機と待合室が

東青森駅自動券売機と待合室
【写真4】東青森駅自動券売機と待合室。《2016年6月26日撮影》

ホーム青森方にある階段を上った先に、自動券売機と待合室があります。無人駅で駅事務室などもないのですが、一応橋上駅舎と呼んでよいのでしょうか。

駅舎と自由通路の間には段差が

東青森駅出口
【写真5】東青森駅出口。《2016年6月26日撮影》

この“橋上駅舎”から少し階段をのぼると、駅の南北を結ぶ自由通路を経て外に出ることができます。どうして自由通路との間にわざわざ段差を設けたのか、よくわかりません。

自由通路は割と広め

東青森駅南北自由通路
【写真6】東青森駅南北自由通路。《2016年6月26日撮影》

「とおりゃんせ橋」と名付けられた南北自由通路は、赤いリノリウム貼りの床になっており、比較的広いこともあって、自転車を押して行き来する人も見られます。ここから列車が見えることから、小さな子供が下をのぞき込む光景が見られました。

ヴォールト天井にガラス窓

自由通路の天井
【写真7】自由通路の天井。《2016年6月26日撮影》

自由通路は、特に南側で天井が非常に高くなり、採光のためにガラス窓を大きく使っている部分があります。冬季にはかなりの積雪があるエリアですが、急傾斜と緩傾斜をうまく組み合わせることで、強度を維持しているものと思われます。

北側に出ると雑然とした一角に

東青森駅北口駅前
【写真8】東青森駅北口駅前。《2016年6月26日撮影》

駅の北側に出ると、マンションや配送センター、ショッピングセンターなどが立ち並ぶ、雑然とした一角になっています。もともと貨物列車のターミナルがあったところ、土地の一部が再開発によって別用途に転用されたという経緯によるためです。そのせいか駅へと通じる道路は比較的広くなっています。

貨物の駅舎のほうがずっと立派

JR貨物の東青森駅駅舎
【写真9】JR貨物の東青森駅駅舎。《2016年6月26日撮影》

駅出口のすぐ右前には、JR貨物の東青森駅駅舎があります。小さな待合室と自動券売機がすべてのミニ駅舎だけという旅客駅に比べて、こちらは鉄筋2階建てのしっかりした建物。「東青森駅」と書かれていますが、貨物駅という表示は特にないため、勝手を知らない人が、電車に乗ろうとして中に入ってしまいそうです。多くの部屋が実際に使われているようですが、もとより旅客にはあまり縁のない設備ではあります。

貨物駅もトイレだけは使えます

JR貨物の東青森駅玄関
【写真10】JR貨物の東青森駅玄関。《2016年6月26日撮影》

そんな貨物駅でも、トイレだけは自由に使えるようで、青い森鉄道の駅にもここのトイレへの案内表示が書かれていました。

なお、かつては島式ホームからの跨線橋が直接駅舎へと通じていました[1]

南側には比較的新しい住宅地が

東青森駅南口
【写真11】東青森駅南口。《2016年6月26日撮影》

いっぽう、駅の南側は比較的新しく住宅開発が進んだ一角のようで、広めの道路ときちんと整理された区画に、住宅がびっしりと建ち並んでいます。まとまった駅前広場というほどのものはありませんが、駅のすぐ脇へ通っている道路から少し入ったところが駅の出入口で、そこに多くの自転車が止められていました。【写真11】では自転車の多くが倒れていますが、これは強風が吹いていたためです。

停車列車 [2016年6月現在]

下り「しもきた」が停車します。

乗り場

北側から順に、1番線、2番線となります。

  • 1.青い森鉄道上り 野辺地、八戸方面
  • 2.青い森鉄道下り 青森方面

駅名の由来

確認中。

歴史

野内-青森間が新線に移行した際、中間駅として設けられました。

1968年7月21日
開業。
1987年4月1日
国鉄の分割民営化に伴い、JR東日本の駅となります。
2010年12月4日
東北新幹線新青森開業に伴い、JR東日本の八戸-青森間が青い森鉄道に移管され、同社の駅となります。

周辺の見どころ

確認中。

  1. 『JR・私鉄全線各駅停車 2 東北650駅』小学館、1993年、71ページ。

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