貨物専業鉄道線が分岐
仙台臨海鉄道の分岐駅で、同鉄道線からの貨物列車接続駅です。かつては貨物専用だったJR塩釜線(独立した正式名称を持っていました)が分岐していたこともあり、貨物列車の拠点としての性格が濃厚です。このため陸前山王駅は、JR貨物が管理しており、JR東日本としては無人駅になっています。なお陸前山王駅自体は、貨物営業は行っていません。
仙台臨海鉄道の分岐駅で、同鉄道線からの貨物列車接続駅です。かつては貨物専用だったJR塩釜線(独立した正式名称を持っていました)が分岐していたこともあり、貨物列車の拠点としての性格が濃厚です。このため陸前山王駅は、JR貨物が管理しており、JR東日本としては無人駅になっています。なお陸前山王駅自体は、貨物営業は行っていません。
ホームは2面3線から成り、島式ホームと駅本屋との間は跨線橋で連絡しています。この跨線橋もそれなりの年代物のようですが、あまり手入れがされていないという印象も受けました。
駅舎はホームよりも少し低いところにあり、階段4ステップ分の段差があります。もちろん、これだけのホームかさ上げをするはずもありませんが、最初から駅舎が低かったのか、あるいは地盤沈下等でこうなったのか、定かではありません。
前述のとおり駅はJR貨物が管理しています。駅務室の入口にもJR貨物の表札が掲げられており、ホーム側には「日本貨物鉄道株式会社 東北支社 陸前山王駅」と書かれていました。貨物駅ではなく、単なる事務所となっています。もとより、一般の旅客には何の関わりもありませんが。
Suica対応のため自動改札機が導入され、指定席発行対応の自動券売機も設けられていますが、窓口は無人になっています。ただし精算機はなく、また自動改札機非対応の乗車券類を所持している場合などはインターフォンで連絡する仕組みになっています。
駅舎はオーソドックスな木造平屋建てのもので、1943年12月に改築された2代目のものです[1]。直線のみで構成された、愛想も何もないデザインですが、いわば国鉄標準スタイルの駅舎がそのまま利用されているわけで、仙台都市圏にこの規模の駅舎が残っているのは、陸前山王駅自体が旅客駅としてはごく小規模であり、しかし運行上は係員が常駐する必要があったという結果でしょうか。
駅の周辺には多賀城に関係の深い遺跡が点在していますが、多賀城市西側一帯に広がる水田地帯の中心に位置しており、都市化はあまり進んでいないように見受けられます。駅が貨物優先になっていることもあってか、特に人の動きが活発という風にもみえませんでした。
仙石東北ライン経由の快速(東北線内各駅停車の便を除く)は通過します。
北側(駅本屋側)から順に、1番線、2番線、3番線となります。
駅にほど近い日吉神社が「山王様」と呼ばれており、これが地名になったものです。
東北線と塩竃線の分岐駅として、貨物輸送の拠点駅として歩んできました。
確認中。