駅前から並木道がすっと延びる

国立

くにたち Kunitachi
国立駅
▲国立駅南口駅舎《2006年6月17日撮影》

STATION PROFILE

 

国立駅南口駅舎内
【写真1】国立駅南口駅舎内。天井が高く開口部も広いため、開放感があります。《2006年6月17日撮影》

のちの西武グループ総帥となる堤康次郎が、この地区を中心に文教都市開発を図ったのが国立のはじまりで、現在の南口駅舎も堤の経営する箱根土地が建造したものを、鉄道院(当時)に寄贈したものです。両隣の駅が国分寺と立川であったため、これの頭文字を取って国立という駅名となり、のちにこれが町名を経て市名にいたっています。

2面2線から成る地平駅ですが、ホームは南口地平よりやや高いところにあります。ホームはいずれも線路の南側にあるため、単式ホームと島式ホームが並ぶような形になっていますが、上下線に挟まれている上りホームの南側には壁が設けられており、相互には見通せない形になっています。

半地下にある通路を介して南北に出口が設けられています。北側はごくシンプルな出口になっています。

南口にある、国立の街の顔ともなっている三角屋根の駅舎は、木造モルタル平屋建てで、都内では原宿駅についで古いものとされています。駅舎は正面右手が垂直に切り落とされた左右非対称のものですが、これは後述する駅前からの2本の道路(旭通りと富士見通り)を図案化したためと言われています。軒にはアーチ状の窓がはめ込まれており、明かり取りの役割を担っています。

中央線高架化工事に伴って取り壊されることになっており、移築(旧二条駅のような曳き家方式)と現状活用の二方式をめぐり、関係者間で対立が続いています。駅周辺の高層建造物が増加し、駅舎の相対的な比重が低下している面は否めませんが、駅前広場と一体化した街の玄関としての位置づけは変わらないだけに、方針が定まらないまま取り壊しという結末だけは避けてほしいものです。

 

国立駅南口改札
【写真2】国立駅南口改札。《2006年6月17日撮影》

もっとも、肝心の駅舎は、近隣の中央線各駅に比べて手狭な印象が否めず、高架化ののちに現状のまま使い続けるには無理があるように思われます。面積もさることながら、コンコースには無骨な柱が数多く並んでおり、バリアフリーが求められる公共施設としてはかなりの改修が必要になりそうです。古レールを使った支柱、リベットが露出した軒など、いい雰囲気を出しているのも確かではありますが、ノスタルジーを現在求められる機能性に対して優先させるべきではありますまい。街の歴史を継続的に現前させるだけの効果を持つ存在である今の駅舎に対しては、小規模な移動のうえ、これを包摂する新駅舎につなげるのが現実解として妥当なところと思われるのですが。

 

国立駅「みどりの窓口」の掲示
【写真3】国立駅「みどりの窓口」にあった掲示。《2006年6月17日撮影》

そうはいっても、三角屋根の駅舎が国立駅のトレードマークとして定着しているのは確かのようで、「みどりの窓口」の上には同駅舎をかたどった案内板が設けられていました。

駅前のロータリーを起点として、南へ一直線へ延びる「大学通り」のほか、南東へ「旭通り」、南西へ「富士見通り」が延びています。裏を返せば、駅がアイストップになっています。特に大学通りは、車道と自転車道、歩道と緑地帯が分けられた日本離れした通りになっています。一橋大学を筆頭として大学や高校が多いこともあり、駅の近くには若者をターゲットとした各種商店が並んでいます。

停車列車 [2014年5月現在]

確認中。

乗り場

  • 1.中央線 立川、高尾方面
  • 2.中央線 新宿、東京方面

駅名の由来

確認中。

歴史

駅が設置されたのは1926年4月のことで、両隣の駅(当時は西国分寺は未開業)から駅名を取って国立と命名されました。

  • 【1926年4月1日】 開業。

周辺の見どころ

大学通り

大学通り

駅から南へ一直線に伸びる通りで、国立市のメインストリートです。上述のとおり、車道と歩道、自転車道が画然と分けられているほか、一定幅をもつ緑地帯があるため、緑豊かな通りとなっています。駅周辺には商店が並び、その南には一橋大学、さらに桐朋学園や個人住宅が続きます。ただし、南に行くにしたがって“普通の並木道”となっていき、南武線谷保駅付近にはパチンコ店や居酒屋が見られる、どこにでもある道路となっています。

【写真】大学通り。桐朋学園東交差点から北側を望む。2006年6月17日撮影。

一橋大学兼松講堂ほか

一橋大学兼松講堂

コメント準備中。

【写真】一橋大学兼松講堂。2006年6月17日撮影。

その他

  • 第2回「関東の駅百選」(運輸省関東運輸局)選定駅。
2006年6月30日

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