群馬県屈指の工業都市である太田市の玄関駅で、小泉線の合流駅、桐生線の分岐駅です。太田からは、高崎線熊谷駅までバスで移動して高崎線に乗り継ぐほうが都内へ早く移動できるため、東武で上京する人はあまり多くありません。なお、太田を挟んで韮川以東(浅草方面)と細谷以西(伊勢崎方面)を直通する普通列車はなく、本線から支線へ替わるジャンクションになっているともいえます。
長期にわたって高架化工事が行われており、2005年9月現在では高架上に3面5線が設けられていました。改札は地平にあり、北口と南口の2つの出口が設けられています。
メインである南口は、改札正面の通路を進んで1分ほど歩いたところになりますが、地平駅時代の玄関屋根のみがポツンと残されています。市役所など公共機関も多く立地していますが、夕方に散策した際にはシャッターの下りた商店ばかりが目立ち、駅に隣接する専門店街「ベルタウン」の閉鎖も決定するなど、商業地としての斜陽化は深刻のようです。近年は、風俗営業店が並ぶ歓楽街として知られるようになっています。
いっぽうの北側には、ほど近いところに富士重工業の工場があります。
太田市は、古くは大光院の門前町として発達したものの、近代になってからは富士重工業および中島飛行機の進出に伴い、重工業都市として発展しました。現在は、日系ブラジル人など在日外国人が多い都市として知られています。