紀伊細川の先では、高野線はもはや谷ではなく山林の中の斜面にへばりつくような形で進んでいきます。トンネルに急勾配、急カーブが連続するなか、少し開けたところに出ると、紀伊神谷になります。
高野線の駅は大半が相対式になっていますが、この駅は珍しく島式になっており、ホームと駅本屋が離れています。両者は構内踏切で結ばれていますが、例によってホームは大きくカーブしており、しかもほかの駅と異なり島式なので、乗り降りの際には足下のみならず、通過列車にも注意する必要があります。
紀伊細川の先では、高野線はもはや谷ではなく山林の中の斜面にへばりつくような形で進んでいきます。トンネルに急勾配、急カーブが連続するなか、少し開けたところに出ると、紀伊神谷になります。
高野線の駅は大半が相対式になっていますが、この駅は珍しく島式になっており、ホームと駅本屋が離れています。両者は構内踏切で結ばれていますが、例によってホームは大きくカーブしており、しかもほかの駅と異なり島式なので、乗り降りの際には足下のみならず、通過列車にも注意する必要があります。
北側にある駅本屋との間は構内踏切で連絡しています。有人駅なので、自動改札機のほかにも窓口が開いており、またパンフレット類が常備されています。崖の斜面上に設けられていたこれまでの各駅とは異なり、スペースに余裕があるせいか、ゆったりした印象を受けます。
駅舎は木造平屋建てのものですが、切妻屋根のハーフティンバーには穏やかな色彩が施され、上品な洋館が出迎えます。九度山にも共通するスタイルですが、直線上の屋根などは、やはり冬季の積雪を想定したものなのでしょう。
駅の正面には水路が通っており、水が流れています。この水路をわたると道路に出ますが、道路沿いには商店はおろか民家など皆無で、駅の回りは山林が広がるのみです。この紀伊神谷駅も、かつては高野詣での宿場町として栄え料理屋が建ち並んでいたといいますが、今となっては想像もできません。なお、駅から離れたところに一応集落はあり、この駅もそこの住民の利用のために残っているようです。
特急および観光列車「天空」以外の各列車が停車します。
番線表示は確認できませんでした。
確認中。
高野山電気鉄道開通当初からの駅です。
確認中。