北側を流れる紀ノ川がカーブを描き、南側の山へと迫ったところにくると、国道や線路はごく狭い地域に押し込まれるようになります。学文路駅はそんな位置に設けられています。
相対式ホーム2面2線から成る交換可能駅です。駅本屋は上り線橋本方に設けられており、下りホームとの間は構内踏切で連絡しています。なお、下りホームの南西側には、かつて側線が置かれていたと思われるスペースが広がっています。
駅舎は古い木造平屋建てのもの。オーソドックスな切妻造ですが、正面、背面ともに設けられたハーフティンバーに特徴があります。玄関部分に三角屋根を配して駅をアピールするのは珍しくありませんが、この駅では背面、すなわち線路側にもハーフティンバーを設け、ここに駅があるんだよと列車に対してアピールしています。
現在でも下見板貼りがそのまま外壁に用いられています。退色したコバルトブルーのカラーリングは、駅を明るく見せるための工夫なのでしょうが、むしろうら寂しさを助長しているように思えたのは私だけでしょうか。
有人駅で、窓口には「学文路駅入場券販売窓口」と大書されていました。「ご枚入り」の「入場券」、「学文路駅」によって“ご入学”に通じるということで、現在でも受験シーズンになるとお守りとして5枚セットの入場券がよく売れます。この入場券は、駅からほど近い学文路天満宮の祈祷を受けているものです。なお、軒下には神棚が置かれ、合格祈願のお札が見えました。
駅舎を出て正面は急な階段になっており、上りはともかく下りる場合は、慎重にする必要があります。駅の周辺は住宅街になっています。
停車列車 [2011年2月現在]
特急以外の各列車が停車します。
乗り場
番線表示は確認できませんでした。
- (南側)高野線下り 高野下、極楽橋方面
- (北側)高野線上り 橋本、難波方面
駅名の由来
確認中。
歴史
詳細は確認中。
- 【1924年11月1日】 開業。
周辺の見どころ
確認中。