沢ノ町駅を出た高野線は、まっすぐ南へ進んであべの筋を斜めに踏切で渡り、そのまま地平を走ると、ほどなく我孫子前駅に到着します。
地平に相対式ホーム2面2線が設けられている駅で、それぞれのホームの難波方に改札口が設けられています。駅舎は双方とも古い木造のもので、特に下りホームに接しているメインの駅舎は、壁や屋根などが新建材でリニューアルされているものの、けっこうな年代物です。この駅舎の正面にロータリーが整備され、駐輪場には多数の自転車が止められていました。
駅の周辺は住宅地で、駅のすぐ北側を東西に横断する道路沿いに商店街が形成されています。もっとも、駅の西側は路地が複雑に入り組んだ昔ながらの町である一方、東側は街路が碁盤の目(正確には長方形の組み合わせ)状になっているため、雰囲気は東西でかなり変わります。
駅名こそ我孫子前という名称ですが、「あびこ観音」の名で知られる大聖観音寺は東に約1kmほど離れており、実際にはアクセス駅とはなっていません。地下鉄御堂筋線我孫子駅、またはJR阪和線我孫子町駅の利用が一般的です。今でも駅名を変えていないのは、これらの駅よりもはるかに早くから営業していることへの矜恃を感じさせます。
我孫子前駅は大阪市内にある南海の駅の中で最も南に位置しています。この先で大和川を渡り、堺市に入っていきます。
停車列車 [2011年3月現在]
各停のみが停車します。
乗り場
東側から順に、1番線、2番線となります。
- 1.高野線下り 河内長野、極楽橋方面
- 2.高野線上り 岸里玉出、難波方面
駅名の由来
本文を参照のこと。
歴史
詳細は確認中。
- 【1907年1月6日】 開業。
周辺の見どころ
確認中。