多数のホームがカーブを描いて並ぶ駅

千葉

ちば Chiba
千葉駅
▲千葉駅《2006年5月21日撮影》

 

千葉市の玄関に該当する駅で、傾斜地上に位置しているため東京側では地平ホーム、その反対側では高架ホームとなっています。また、総武本線・成田線系統(カーブを描く)と外房線・内房線系統(ほぼ直線)では、東京側ではホームが並行になっているものの、その反対側では大きく分かれており、地図上では東側が開いた三角状になっており、その底辺にあたる部分には高架線に挟まれる形で駅ビル「ペリエ」とモノレールの高架線が走っています。民営化直後、発車ベルを廃止し発車メロディも導入しない駅として知られましたが、これは現在でも続いています。

千葉駅のメインは東口で、この駅ビルの1階に改札が設けられています。コンコースは比較的ゆったりしているほか、京成千葉線やモノレールの乗り換え口となっています。改札内には多くの飲食店が入っており、乗り換え客の利用が多く見られます。

いっぽう東京側には跨線橋が設けられており、この跨線橋上に西口改札口があります。こちら側は東口に比べると地味な存在になっており、自動券売機と自動改札機、有人通路があるのみです。

千葉駅は戦後に移転したという経緯もあって、千葉市中心地よりやや西側にずれたところにあります。かつての中心地であった京成千葉駅からJR本千葉駅にかけての一帯で、現在も官庁街となっています。千葉駅の東口付近はオフィスビルが多数立地していますが、西側は低層の雑居ビルや住宅が多く、同一駅ながら両側でずいぶん雰囲気が異なります。

総武本線の快速列車はこの千葉止まりとなる列車がかなり多く、総武本線・成田線および外房線・内房線との直通列車の本数は限られているため、列車が到着すると多数の乗客が乗り換える姿が見られます。千葉駅の乗降客数は、千葉県内でも柏谷船橋はおろか津田沼よりも小さいのですが、それにもかかわらず常に混雑しているという印象があるのは、このためでしょう。また、千葉以東および以南の列車本数も、その輸送需要に見合ったものとはとうてい思えず、特に週末にはかなりの混雑が見られます。

停車列車 [2014年4月現在]

特急「成田エクスプレス」以外の全列車が停車します。詳細は確認中。

乗り場

1番線および2番線は総武緩行線(各駅停車)が発着しますが、これ以外の番線では発着する列車が不定です。下り列車は、内房線が3・4番線、外房線が5・6番線、総武本線が7・8番線、成田線が9・10番線となっていますが、上りの総武快速線はこれらのいずれとも決まっておらず、便によって乗り場が異なります。

駅名の由来

千葉という地名の由来には諸説ありますが、特に決定的な説はまだないようです。

歴史

総武鉄道が市川-佐倉を開業させた際に、船橋とともに中間駅として設けられました。

開業当初の千葉駅は現在よりも東側にあり(現在の千葉市民会館付近)、両国方面からの房総東線(現・外房線)列車は千葉でスイッチバックし、西へ向きを変えて蘇我方面へ向かっていました。これではすこぶる効率が悪かったため、1963年4月28日に現在地に移転するとともに、東京方面から蘇我方面へ直通する列車が進行方向を変えずに済むようになっています。

1894年7月20日
開業。
1987年4月1日
国鉄の分割民営化に伴い、JR東日本の駅となります。
2016年11月20日
新駅舎供用開始[1]、モノレールとの連絡通路開通[2]

周辺の見どころ

確認中。

参考文献等

  • 白土貞夫「スイッチバックのあった県都の駅 千葉駅今昔ものがたり」『鉄道ピクトリアル』No.863(2012年6月号)電気車研究会、22-33ページ。
  1. JR東日本千葉支社・千葉ステーションビルプレスリリース「あたらしい千葉駅・ペリエ千葉エキナカが開業します」[PDF] (2016年10月28日)。
  2. 千葉日報「乗り換え時間大幅短縮 20日開通、新たな玄関口 千葉駅JR・モノ連絡通路」(2016年11月12日)。

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