京急の東京側ターミナルで、JR品川駅の西側に位置しています。
高架駅で、改札とコンコースが1階、ホームが2階に位置しています。規模の大きい駅ではありますが京急の改札は1個所のみとなっていますが、これは泉岳寺経由で都営浅草線に直通しており、またJR東日本品川駅との連絡改札が設けられていたりすることにより、改札外への出入りが相対的に小さいことによるものでしょう。実際、地平にある改札口よりも、JRとの連絡改札のほうが人の出入りは活発です。
JRとの連絡改札のある片面ホームと、第一京浜側にある島式ホームの2面3線から成ります。このうち島式ホームの外側線は行き止まりになっており、品川始発の快特「ウイング号」がここから発車します。逆にいえば、ウイング号以外の列車は基本的に相対式2面2線として運用されているようなもの、といえましょう。
片面ホームと島式ホームの間は、大きな跨線橋が連絡しています。通常であればさほど立派な設備が必要ということもないでしょうが、JRとの乗り換え客が多いことを考えると、これだけの施設が必要ということなのでしょう。
ホーム上には「ト○」という表記のある表示灯がありますが、「ト」はドア閉め可能を、「○」は発車可能を示すとのことです(ホーム係員氏による)。品川駅はホームが大きく屈曲しており、編成が長い場合には見通しが非常に悪いために設けられているのでしょう。同様の設備は、日ノ出町などでも見られます。
停車列車 [2020年3月現在]
全列車が停車します。
東側(JR側)から順に、1番線、2番線、3番線となります。
歴史
前身は高輪ターミナルで、これは現在の第一京浜をはさんだ反対側に位置していました。当時は相互乗り入れを行っていましたが、これを廃止して現在の品川駅に新たなターミナルを設けたものです。なお、現在の品川駅は3代目にあたります。
略年表(クリックまたはタップで開閉)
- 1925年(大正14年)3月11日
- 京浜電気鉄道によって高輪-品川(2代目。現、北品川)が開通、ターミナルとして「高輪」駅開業。
- 1933年(昭和8年)4月1日
- 高輪ターミナルを廃止して国有鉄道品川駅へ乗り入れ、3代目品川駅として開業、これにあわせて高輪-北品川は廃止。
- 1942年(昭和17年)5月1日
- 京浜電気鉄道が東京横浜電鉄および小田原急行電鉄と合併して東京急行電鉄となり、東急品川線の駅となります。
- 1948年(昭和23年)6月1日
- 東急から京浜急行電鉄が分離独立したことに伴い、京浜急行電鉄本線の駅となります。
- 1968年(昭和43年)6月21日
- 泉岳寺-品川間が開通、中間駅になるとともに都営地下鉄1号線(現、浅草線)との相互直通運転を開始。
駅周辺
オフィスが多く立地する他、プリンスホテルを代表とする大規模ホテルが多く並んでいます。