東京競馬場の脇に

府中本町

ふちゅうほんまち
Fuchūhommachi
府中本町駅
府中本町駅中央出口。2003年9月6日

武蔵野線と合流

府中本町駅南武線上りホーム
写真1府中本町駅南武線上りホーム。2018年1月7日

南多摩駅の先で多摩川を渡る南武線の西側に、もう一つ別の複線が見えてきます。これは鶴見から府中本町へ通っている武蔵野貨物線です。武蔵野貨物線は、実は武蔵小杉付近から延々と南武線と平行していたのですが、ほとんどの区間で地下を通っていることもあり、南武線から見えてくるのは多摩川以北のみになります。

多摩川の先で武蔵野線と立体交差、方向別複々線のようになって中央自動車道を越えると、ほどなく府中本町駅になります。旅客営業上は、南武線と武蔵野線(北側方面のみ)の接続駅となります。

南武線ホームは武蔵野線ホームを挟んで

府中本町駅南武線上りホーム出入口
写真2府中本町駅南武線上りホーム出入口。2004年9月7日

中央の島式ホーム1面2線が武蔵野線となっており、東側の2番線が到着(上り線)専用、3番線が下り線乗り場となっています。

南武線のホームは武蔵野線ホームを挟み込むようになっていますが、このうち上り線(川崎方面ホーム)は一段低いところに位置しています。このためJR東日本の構内図では、南武線上りホームを「1F」、下りホームおよび武蔵野線ホームを「2F」と表記しています。

やぼったさが残る

府中本町駅改札内コンコース
写真3府中本町駅改札内コンコース。2020年1月30日

規模の大きい橋上駅舎です。鉄骨造りの武骨な駅舎ですが、造りがしっかりしている分だけ、国鉄後期のやぼったさがJRになって長い今でも残っているという印象を受けます。

競馬場用の改札口

府中本町駅改札内コンコース広場スペース
写真4府中本町駅改札内コンコース広場スペース。2020年1月30日

東京競馬場が駅の南東側にあり、西門近くまで長大な屋根付きの歩道橋が整備されています。競馬開催日のみにオープンとなる競馬場方面への連絡改札口もあり、こちらの改札機は駅本屋側よりも台数が多く圧巻です。

改札口は比較的コンパクト

府中本町駅改札口
写真5府中本町駅改札口。2020年1月30日

中央改札口はそれほど大きくはありません。改札口は線路の上を横切る道路に面しており、府中市繁華街に向かう東側へ行くには、やや薄暗い階段を行き来する必要があります。大國魂神社のすぐ脇に位置し、ここから京王線の府中駅にかけてが府中市の繁華街となっており、府中市役所の最寄り駅でもあります。

停車列車 [2020年5月現在]

南武線

快速が停車します。

武蔵野線

全便が各駅停車で運転します。

乗り場

東側から順に1番線、2番線…となります。

  • 1.南武線上り 登戸、川崎方面
  • 2.(武蔵野線到着ホーム)
  • 3.武蔵野線下り 南浦和、西船橋方面
  • 4.南武線下り 分倍河原、立川方面

駅名の由来

確認中。

歴史

南武鉄道の屋敷分(現・分倍河原)開業当時からの駅。1973年4月1日に武蔵野線が開通し、乗換駅となりました。

略年表(クリックまたはタップで開閉)
1928年(昭和3年)12月11日
南武鉄道により大丸(現在は廃止)-屋敷分(現、分倍河原)間が開業した際、府中本町駅開業。
1944年(昭和19年)4月1日
南武鉄道の国有化に伴い、国有鉄道(運輸通信省)南武線の駅となります。
1962年(昭和37年)7月31日
この日限りで貨物営業廃止。
1973年(昭和48年)4月1日
国鉄武蔵野線・府中本町-新松戸間が開業し、接続駅となります。
1976年(昭和51年)3月1日
国鉄武蔵野線・鶴見-府中本町間(貨物線)が開業。
1987年(昭和62年)4月1日
国鉄の分割民営化に伴い、JR東日本の駅となります。

駅周辺

東側は商業地域、西側は住宅地です。

近隣の見どころ

大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)

大國魂神社
写真A-1大國魂神社。2006年6月4日

駅下車、東へ徒歩2分。府中市の中心部に位置する神社で、名前のとおり大国主神を祀ります。武蔵国国府の近くにあったため、武蔵国にある6つの神社を合祀しており、武蔵総社と称されます。参道のケヤキ並木は圧巻。

サントリー武蔵野ビール工場

サントリー武蔵野ビール工場
写真B-1サントリー武蔵野ビール工場。2006年6月4日

駅から線路に沿って南へ進み、徒歩12分(連絡バスもあり)。ビールの製造工程の見学が可能で、1人3杯まで試飲も可能(いずれも無料)の他、セミナー形式のイベントもあります。夏場以外の週末はラインがストップしている場合が多いので、平日の訪問がお勧め。基本要予約。

府中市郷土の森博物館

府中市郷土の森博物館入口
写真C-1府中市郷土の森博物館入口。2005年1月7日
旧府中町役場
写真C-2旧府中町役場。2005年1月7日

駅から南西側へ、徒歩20分。府中市の郷土博物館で、プラネタリウム、旧役場や古民家などの復元保存、ウメやロウバイなどの植わる園などから成ります。府中出身の詩人である村野四郎の展示が充実。300円(プラネタリウムは別に600円)、月休。

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