ここからは単線になります
函館本線の長万部以南は、特急列車や貨物列車が頻繁に行き交う幹線で、森から北の区間は非電化路線には珍しい、長い副線区間になっていますが、ここ鷲ノ巣駅から先では再び単線になります。すなわち鷲ノ巣駅は、複線から単線に切り替わる信号場としての役割を担っているわけで、実際、信号場として設置されたという歴史的経緯があります。
合流点はかなり先のほうにありますが、これは長大編成の貨物列車が待機することがあるためです。
このページは、駅廃止前の情報をもとに記載しています。
函館本線の長万部以南は、特急列車や貨物列車が頻繁に行き交う幹線で、森から北の区間は非電化路線には珍しい、長い副線区間になっていますが、ここ鷲ノ巣駅から先では再び単線になります。すなわち鷲ノ巣駅は、複線から単線に切り替わる信号場としての役割を担っているわけで、実際、信号場として設置されたという歴史的経緯があります。
合流点はかなり先のほうにありますが、これは長大編成の貨物列車が待機することがあるためです。
下りホームから森方を見ると、上りホームがずれて設置されているのがわかります。周囲の状況を見ても、特に用地の取得が困難だったというわけでもなさそう。函館本線の駅では、ホーム中ほどに切り欠きを設けて行き来するケースが多いのですが、ここ鷲ノ巣駅では千鳥式になっています。
さて、その下りホームから構内踏切を渡ろうとすると、そのまま外に出てしまいます。そこからは上りホーム脇を通じて駅前につながっており、両ホームを直接行き来することはできません。踏切には遮断機が付いていました。
駅前といっても、上りホームのすぐ脇に小ぶりな待合室がちょこんと建っているだけで、ほかにはこれといったものも見当たりません。その出入口の脇に、上りホームへ向かう階段があります。踏み板や手すりは、北豊津駅のそれのように昇降に不安を感じさせるものではなく、しっかりした金属のものです。
上りホームから函館方を見ると、複線の線路がまっすぐ南へ伸びています。右側は疎林になっていますが、左側、すなわち海側は荒れ地になっています。右側は防雪林でしょう。
ホームは冬季でも除雪されている気配がありません。無人駅でも、近隣住民によって除雪作業が行われる場合などもあるのですが、利用者が特に少ないためでしょうか。もっとも、雪質がよい上に踏み固められていないため、歩くのが苦にならないともいえますが。除雪がされているかどうかが、冬季における無人駅の存在感を示す指標のひとつのような気がします。
さて、いつまでも雪の中に立っていても寒いので、待合室の中に入って、驚きました。内部がきれいに清掃されているだけでなく、さまざまな調度品が置かれており、非常に快適に過ごせる空間になっています。私も無人駅を何百と見てきましたが、座布団どころか毛布やカサまで置かれている駅は、初めて見ました。だからといって野宿者が定住しているという雰囲気でもありません。そのゆえんは存じませんが、この駅を訪れた人の継続的な篤志によるものであることは間違いありません。それだけ、この鷲ノ巣駅を愛している人がいるのでしょう。
奥の突き当たりにはくみ取り式の便所がありますが、こちらも非常に清潔でした。
待合室から一歩外に出ると、やはり寒々とした光景が広がります。正面の一本道が駅前通りですが、やや荒れた土地の中、左右に木が茂る中を進むことになります。特に不安を感じるほどのものではありませんが、少し曲がっており、視界はあまりよくありません。
この一本道を突き抜けると、広い道路に出ます。ただしこれは国道ではなく、国道はすぐ北側にあるY字型の交差点で合流することになります。
この道路沿いには函館バスの停留所がありますが、その名称が「鷲の巣信号所前」。信号場時代からのバス停名なのでしょうが、いまだに駅に格上げされていません。同じ現象は、やはり信号場上がりの北豊津にも見られますが、ここ鷲ノ巣では今なお信号場的な役割が大きいため、これはこれで適しているのかもしれません。
駅周辺には民家はおろか生活感のある施設はまったく見当たらず、トラックが多数止まっている流通施設、それにラブホテルが目にとまった程度です。歩道がきちんと整備されてはありますが、私が周辺を散策しても足跡などまったくありませんでした。
この鷹ノ巣駅ですが、利用者が非常に少ないため、2016年3月25日かぎりで廃止予定となっています[1]。ただし複線区間と単線区間の境界に位置しているため、信号場への格下げになるものと思われます。
普通列車のみが停車します(快速「アイリス」は通過)。仮乗降場上がりの駅ですが、全普通列車が停車します。
東側(待合室側)から順に、1番線、2番線となります(駅設置の時刻表掲示による)。
確認中。
詳細は確認中。
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