大きな駅舎が悠然と

新城

しんしろ
Shinshiro
新城駅
新城駅駅舎。2008年8月23日

 

新城駅跨線橋から駅舎を望む
写真1新城駅跨線橋から駅舎を望む。2008年8月23日

新城市の中心に位置する駅です。

2面3線から成る地平駅で、このほかに側線が設けられています。島式ホームと駅本屋との間は跨線橋で連絡していますが、牛久保三河一宮と同様、屋根のないタイプのものです。

かつては、ホームの一部が鉄板となっており、これをボタンで上下させることによってスロープとし、線路の中の通路を渡るという独自の構内踏切がありました。かつて、ホームの中ほどに切り欠けを設けて行き来するのはよく見られましたが、このようにホームの一部を可動式にするのはきわめて珍しいケースでした。

 

新城駅駅舎内
写真2新城駅駅舎内。ゆったりしたスペースにキヨスクが営業中。2008年8月23日

駅舎は大柄な木造モルタル平屋建てのもので、天井が高いのが特徴です。牛久保と似た形状の駅舎は、1943年4月ごろに改築されたもの[1]。「みどりの窓口」があり自動券売機が設置され、待合室にはキヨスクも営業しているなど、飯田線の中では旅客設備が充実している駅といえます。ただし、早朝夜間には無人になります。

駅の周辺には、古くからの民家や商店が建ち並んでいます。ただし、駅舎のある飯田線南側は旧市街地(旧国道沿い)に面しており、新城バイパスに背を向ける形になっているせいか、一定の乗降客数がある割には、あまりにぎやかという雰囲気も感じられませんでした。

停車列車 [2020年7月現在]

特急列車を含め、全ての列車が停車します。

乗り場

駅本屋側(南側)から順に1番線、2番線、3番線となります。

  • 1.飯田線上り 豊川、豊橋方面
  • 2.飯田線下り 中部天竜、辰野方面/飯田線上り 豊川、豊橋方面(一部の始発列車)
  • 3.飯田線下り 中部天竜、辰野方面/飯田線上り 豊川、豊橋方面(一部の始発列車)

駅名の由来

新城の地名は、長篠・設楽原の戦いで功績のあった奥平信昌が徳川家康の長女亀姫をめとり、現在の新城小学校の地に新しい城を築いたのが、「新城城(しんしろじょう)」だったことによります[2]

歴史

豊川鉄道が一ノ宮-新城間を開業させた際に設置された駅です。

略年表(クリックまたはタップで開閉)
1898年(明治31年)4月25日
豊川鉄道・一ノ宮(現・三河一宮)-新城間が開業し、新城駅開業。
1900年(明治33年)9月23日
豊川鉄道・新城-大海間が開業、中間駅となります。
1943年(昭和18年)8月1日
豊川鉄道の国有化に伴い、国有鉄道(鉄道省)飯田線の駅となります。
1972年(昭和47年)3月31日
この日限りで貨物営業廃止。
1987年(昭和62年)4月1日
国鉄の分割民営化に伴い、JR東海の駅となります。
2020年(令和2年)7月5日
令和2年7月豪雨に伴う水害に伴い、長山-駒ケ根間が運休。
2020年(令和2年)7月12日
長山-水窪間が復旧、運転再開。

駅周辺

確認中。

近隣の見どころ

確認中。

  1. 『国鉄全線各駅停車5 東海道360駅』小学館、1983年、176ページ。
  2. 新城市公式Webサイト(2009年9月14日確認)。※2020年7月17日現在リンク切れ

このページの先頭へ