飯田線は、2020年7月5日に発生した令和2年7月豪雨に伴う災害のため、水窪-平岡間が運休となっています。(2020年7月18日現在)
飯田線山岳区間における中核駅で、天龍村の拠点駅でもあります。
駅は谷が少し広くなったところに設けられており、島式ホーム1面2線のほかに側線が広がっています。辰野方に構内踏切があり、西側にある駅本屋へと連絡しています。
駅舎は、天龍村営の総合観光施設「ふれあいステーション龍泉閣」の中に入っており、駅業務も同施設の職員に委託されています。特急停車駅であり「みどりの窓口」も営業しています。
「ふれあいステーション龍泉閣」は鉄筋4階建てですが、路盤および駅改札、駐車場は2階に相当するため、駅を降りてすぐに建物を振り返る、あるいはホームから建物を見ると、3階建てに見えます。観光案内所、飲食店、宿泊施設や温泉などが同居しています。
かつての平岡駅舎は、ホームの豊橋方の構内踏切を渡った先にあり、木造平屋建のものでした。
もともとは水運の拠点として繁栄した地域ですが、平岡ダムの完成後林産物の水運輸送は事実上ストップしてしまいました。
停車列車 [2020年7月現在]
特急「伊那路」が停車します。
駅本屋側(西側)から順に1番線、2番線となります。
駅名の由来
平岡の名称は当時の村名で、満島村と鶯巣村が合併した際に付された名称です。由来は不詳ですが、谷が深い地域であることを裏返しにした、希望を求めての人工的な地名でしょう。平岡への駅名改称は、平岡ダムが完成した直後の1952年ですが、平岡村は1956年9月に神原村と合併して天龍村となっており、駅名が村名を表していた期間はわずか4年たらずでした。
歴史
三信鉄道開通の際に設置されました。
略年表(クリックまたはタップで開閉)
- 1936年(昭和11年)4月26日
- 三信鉄道・満島(現・平岡)-温田間が開業した際、「満島(みつしま)」駅開業。
- 1936年(昭和11年)12月30日
- 三信鉄道・小和田-満島間が開業、中間駅となります。
- 1943年(昭和18年)8月1日
- 三信鉄道の国有化に伴い、国有鉄道(鉄道省)飯田線の駅となります。
- 1951年(昭和26年)8月1日
- 満島-為栗間が新線に切り替え、中間にあった遠山口駅は廃止。
- 1952年(昭和27年)11月15日
- 駅名を「平岡」に変更。
- 1982年(昭和57年)6月13日
- 鶯巣-平岡間が新線に切り替え。
- 1984年(昭和59年)1月20日
- この日限りで貨物営業廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日
- 国鉄の分割民営化に伴い、JR東海の駅となります。
- 2001年(平成13年)4月2日
- 新駅舎供用開始。
- 2012年(平成24年)4月1日
- 無人化[1]。
- 2020年(令和2年)7月5日
- 令和2年7月豪雨に伴う水害に伴い、長山-駒ケ根間が運休。
- 2020年(令和2年)7月12日
- 平岡-天竜峡間が復旧、平岡以北で運転再開。